ハギュン「飲む前に食事に行ったのですが、ウナギですね。日本で老舗の鰻屋さんに行って、うな重やうな丼を食べました」
最後に、この映画が韓国でヒットした理由と見所を語ってくれました。
監督「韓国では戦争をテーマにした映画が何本か作られてきました。それらは悲劇的な結末だったり、戦争の暴力性を強く打ち出したものが多かったのですが、この映画は戦争をしないでいかに平和に暮らすかを紹介している作品です。大切にしなければいけないのに、普段私たちが忘れている純粋な気持ちを描いているので、そういう所を気に入っていただけたのではないでしょうか」
TVクルーへも笑顔を送る一同と手をふるチョン・ジェヨン。
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ジェヨン「きっと私が出ているからでしょう。アハハハハ(と本人大笑いで会場も大ウケ)。それは冗談ですが(笑)この映画は戦争という暗い素材を扱っているにも関わらず、戦争そのものより、村人の純粋さに触れることによってどんどん浄化されていく、軍人たちの心に焦点を当てています。ドライな社会で暮らす現代人に、もう一度立ち止まって振り返る機会を与えたので、共感を呼び、ヒットにつながったと思います。また、監督がこれまでの韓国映画にはない、独得で新しい試みをしているので、そこも見所です」
ヘジョン「この映画のメッセージに『平和』というのがあります。この平和という気持ちを共有したい方たちが多かったからではないでしょうか。ある人が『哲学的で頭の痛い歌は明るく歌った方がいい』と言っていましたが、難しくて辛くて皆が扱いたくない素材に対し、監督がとても繊細なセンスを込め、ビジュアル的にもメッセージ的にも充分に描いてくださったからでしょう。映画をご覧になっている間に、皆さんの間にもハッピーウィルスが侵入してくると思いますよ」
ハギュン「やはり共感できるところが多いのが、一番の理由だと思います。今私たちが生きているこの世界も、まるで戦場のような社会です。そういう社会に生きていると、お互いを理解できなかったり傷つけあったりして、とても夢を持てないような世界に思えますが、この映画の中にはまるで夢を見ているような、童話のような世界が描かれているので、そこに共感していただいたのではないかと思います」
『トンマッコルへようこそ』は10月28日より、全国の劇場で公開中です。
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