ジェヨン「私たち俳優は、寒さでちょっと苦労しましたが、それ以外は特に苦労はありませんでした。しかし、監督やスタッフは他の映画の3倍くらい苦労したと思います。例えば最後の戦闘シーンですが、あれは冬の設定でした。監督と撮影監督が数日前に、どれくらいの雪の量が必要かで場所を決めて来るのですが、当日行ってみると、風が吹いて雪がなくなっているので使えない。それで、また雪のある場所を探しに、監督と撮影監督が頂上を見に行く…という具合で、ほんとうに大変だったと思います。
それから、草むらでそりに乗って遊ぶシーンがありますが、最初は緑の芝生が生えている時に撮り、後からまた撮影しました。その時はもう芝生が枯れていたので、美術チームが同じ色のスプレーで塗ったりして、ほんとうに大変でした。映画に登場するイノシシも、本編に出ているのは2頭目にキャスティングされたイノシシです。最初にキャスティングされたイノシシの方がとても恐くて野生味に溢れていたのですが、出演拒否をされまして、2頭目が起用されるという苦労もありました(笑)。
俳優はとても楽しい時間を過ごせました。山で撮っていたので、夜になるとキャンプファイヤーに行ってみたり、じゃがいもをつまんでみたりと…ほんとうに、楽しい思い出ができました。苦労したのは監督とスタッフで、撮影監督はもうこんな作業は2度とできないだろうと言っていました」
Q:チョン・ジェヨンさんとシン・ハギュンさんは普段も仲がよいそうですが、お互いの演技をほめ合っていただけますか?
ハギュン「私がここで、チョン・ジェヨンさんのことをあれこれ言うことはできません。私たちは学校でも先輩・後輩の関係でしたし、長い間、舞台や映画でご一緒させていただいています。チョン・ジェヨンさんは大好きな方で頼りにしていますし、とても影響を受けています。ですから、ここで私がジェヨンさんの演技について評価云々をすることはできません。普段からほんとうに大好きな方です」
と、普段の生活でも先輩や目上の人を絶対に立てるのが習慣の、韓国人ならではのお答えでした。そこで、さらに突っ込んだ質問が。
司会「どんなところがお好きなんですか?」
ハギュン「(困った感じで)好きなタイプというのではありません(笑)。(会場笑)あくまで人間として、俳優としての生き方というところです。チョン・ジェヨンさんからはいろいろなことを学んでいます。決して、個人的に感情があるということではありません(笑)」
対立から友情へと変化していく二人の将校を好演。
(c)2005 showbox/Mediaplex Inc.
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ジェヨン「僕たちが結婚することになったら、皆さんいらしてください。(会場笑)この質問は韓国でもよくされます。韓国では親しい人同士だと相手のことをほめることができません。親しければ親しいほど、できなくなります。夫が妻のことをほめると、ちょっとどこかおかしいんじゃないの?と言われるのと同じ感じで、ほめ合うと照れくさい気持ちがあります。
シン・ハギュンさんとは大学の頃から今まで、ある時は友だち、ある時は兄弟のようでもあり、いくつかの作品でも共演しています。たくさん話もし、酒も飲んでます。多分、酒を飲む時間が一番長いでしょう(笑)。今まで特に、彼のことをああだこうだと考えたことはなく、10数年来ずっとこんな感じなので、友だちとして気が合うことは証明されました。
先ほど彼が、僕のことを尊敬してるだとか、影響を受けているとか、こんなところでとても先輩のことを評価できないとか言ってましたが、これはあくまで彼が仮面を被って言ったことです。一緒にいる時は、そんなことは決して一度も口にしませんから。私が先輩面して言わせていると誤解されてはいけないので(笑)どうか皆さん信じないでください。今いるシン・ハギュンとは反対の姿だと思っていただければいいです。韓国でもよく仮面を被っているんですが、日本にいる間に彼の仮面をはずして帰りたいと思います(笑)」
司会「ハギュンさんはいかがですか?」
ハギュン「なんと言われようと、私は先輩が大好きです」(会場笑)
ここで会見終了。最後は映画の話というよりも、先輩・後輩の話になってしまいましたが、こういうところにも韓国ならではの人間関係が垣間見えて、面白いです。なんだかんだ言って、それほどお二人は仲がよいということなんでしょうね(笑)。そんな二人が映画の中で、敵同士の丁々発止から、平和な生活を望む暖かい人間に変わっていくのが、トンマッコル村。まだ公開は始まったばかりなので、この素敵な物語をぜひ劇場で体験してください。
(舞台挨拶を読む)
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