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story
少年時代、ジージエは川で溺れかけたことがある。母が橋の上で叫んでいる。「ジーハン!弟を助けて」川辺にいた兄のジーハンが手を伸ばし、なんとか助かったのだが…。
ジージエ(リウ・シウフー)はフェンシングクラブに通っている。兄ジーハン(ツァオ・ヨウニン)は全国大会で3回も優勝するほどの腕前だ。だが7年前、試合中に事故が起こり、相手を刺し殺した罪で服役している。クラブではジージエの兄はサイコパスと噂されていた。
母のタン・アイリン(ディン・ニン)はナイトクラブで英語のオールディーズナンバーを歌う歌手だ。父は早くに亡くなり、母にはチュアンさん(リン・ジーホン)という優しい恋人ができていた。週末、チュアンさんの家族と初めての食事会に招かれ、ジージエも同席する。兄は海外に留学していることになっていた。
同じ頃、ジーハンは6年の刑期を残して仮出所になった。ジージエは母に隠して刑務所へ行き、出所する兄をこっそりと見届ける。
ジージエがフェンシングクラブの庭に出てひとりで休憩していると、ジーハンが現れた。驚いたジージエが疑惑をぶつけると、ジーハンはあれは事故だったんだと説明する。昔に戻りたいという兄と話しているうちに、ジージエは兄を信じることにした。練習が終わると、ジージエはスーパーで働いている兄を訪ね、こっそりとお金を渡した。
クラブでは全国大会へ向けた選手選抜が始まっていた。ジージエはまったく自信がなかったが、ジーハンのアドバイスで腕をあげ、めきめきと上達していく。そんなジージエに仲間のジンフエ(ローゼン・ムー)は優しかった。ジージエの様子を隠れて見守っていたジーハンは、弟の気持ちを察して恋の後押しもする。
ジージエがジーハンと会っていることを知った母は、フェンシングをやめさせようとするが、全国大会の選手に選ばれたジージエはジンフエと一緒に大会に出ることにする。ところが、マスクをつけて練習に紛れ込んだジーハンがまた事故を起こし、信頼が揺らいでいく…。
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