logo

ウィンター・ソング

監督:ピーター・チャン
脚本:オーブリー・ラム、レイモンド・トー
撮影:ピーター・パウ、クリストファー・ドイル
振付:ファラ・カーン
美術:イー・チュンマン
音楽:ピーター・カム、レオン・コー
主題歌:「如果、愛」(歌:ジャッキー・チョン)
キャスト:金城武/ジョウ・シュン/ジャッキー・チョン/チ・ジニ

2005年/香港
日本公開日/2006年11月11日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/109分
配給:角川ヘラルド映画
(c)2005 Morgan & Chan Films Limited and Art Limited.
2006年 香港電影金像奬
 主演女優賞(ジョウ・シュン)/撮影賞(ピーター・パウ)
 美術賞(イー・チュンマン、黄炳耀)
 衣装デザイン賞(イー・チュンマン、呉里[王路])
 映画音楽賞(ピーター・カム、レオン・コー)
 映画主題歌賞(「如果、愛」歌:ジャッキー・チョン)
2006年 香港電影評論学会大賞
 女優賞(ジョウ・シュン)/8大推薦作品
2006年 香港電影金紫荊奬
 監督賞(ピーター・チャン)/主演女優賞(ジョウ・シュン)
 撮影賞(ピーター・パウ)
 美術賞(イー・チュンマン、黄炳耀)
 音楽賞(ピーター・カム、レオン・コー)
 映画主題歌賞(「如果、愛」歌:ジャッキー・チョン)
 人気作品賞
2006年 台湾金馬奨(ノミネート中)
 作品賞/監督賞/主演女優賞


p2

p3

ウィンター・ソング(如果、愛/Perhaps Love)

story

 雪の降る夜、上海の街を走るバスから天使モンティ(チ・ジニ)が降り立った。ある恋人たちの記憶を、再び呼び戻すために。

 昔の上海を再現したスタジオで、ミュージカル映画の撮影が開始された。監督のニエウェン(ジャッキー・チョン)は、主演女優のスンナー(ジョウ・シュン)と久しく関係を保っているが、今やスター女優となった彼女が去って行くのではないかと不安を抱えていた。

 香港から相手役の人気俳優が呼ばれ、製作記者会見が開かれる。彼、リン・ジェントン(金城武)は、かつてスンナーと恋人同士だったが、彼女の女優への夢が二人を引き裂いた過去があった。今も彼女への思いを胸に秘め、眠れぬ夜を過ごすジェントン。あの愛は本物だったのか…それを彼女に会って確かめるために、彼はこのミュージカルへの出演を決めたのだった。だが、スンナーは無表情を貫き通す。

 スンナーが演じるシャオユーは、記憶喪失になってサーカス団に身を寄せ、団長と新しい人生を始めていた。そこへ、かつての恋人チャン・ヤンが現れるが、彼女は彼を覚えていない。ヤンは彼女の記憶を取り戻すためサーカス団に入る。物語の合間に、かつて幸せな恋人同士だった頃の二人の日々が挿入され、それはそのままジェントンとスンナーの物語へと繋がっていく。

 −10年前の北京。香港からやって来て、映画学校に通っていたジェントンは、食堂で空腹のスンナーと出会い、彼女を寮に一晩泊めてあげる。次に再会した時、スンナーはクラブのステージに立っていた。苦学生のジェントンが監督への夢を諦め、香港へ帰ろうとすると、スンナーが彼を引き止め、二人は彼女の部屋で暮らすようになる。そして、彼女の夢は歌手から映画スターへと変わっていった…。

●アジコのおすすめポイント:

愛の名匠ピーター・チャンが久々に撮った長編。しかも、豪華キャスト&スタッフによるミュージカル大作。劇中劇というスタイルに現実の物語を重ね合わせ、さらに三角関係という要素も絡ませて、愛とは何かを考えさせてくれます。インド舞踊に彩られたミュージカル部分は豪華で華麗だけど、実は苦い大人の愛の物語です。もう1つのポイントは歌。歌神ジャッキーの歌唱力が素晴らしいことは、言うまでもありませんが(セリフの大半は吹替)、金城くんやジョウ・シュンの歌もなかなかのもの。挿入歌もよいので、サントラ盤もお薦めです。チ・ジニの北京語は吹替ではありません。さすが努力家の韓国俳優。役柄も歌も見事にこなしています。

▼記者会見 ▼公式サイト ▼関連記事 ▼関連コラム 閉じる

p4p5p6