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ASICRO FOCUS file no.228 新たなスタート！第19回東京フィルメックス（11/17−25）

スター女優たちが結集した『8人の女と1つの舞台』では サミー・チェンやジジ・リヨンも登場！ 　今年の特別招待作品部門では、海外から9作品を上映。ホン・サンス、ジャ・ジャンクーの新作のほか、クメール・ルージュ時代の悲劇を追悼するリティ・パン監督の『名前のない墓』、麻薬戦争を真正面から扱ったブリランテ・メンドーサ監督の『アルファ、殺しの権利』、路面電車での出来事をコミカルに描いたアモス・ギタイ監督の『エルサレムの路面電車』は、パレスチナ問題をめぐるテキストの朗読と映像や写真をコラージュした短編ドキュメンタリー『ガザの友人への手紙』と共に上映されます。常連ツァイ・ミンリャン監督の『あなたの顔』は、12人の人々の顔のクローズアップで構成された作品。音楽を坂本龍一が担当しています。女性映画の名匠、スタンリー・クワン監督の最新作『8人の女優と1つの舞台』は、8人の女優たちのバックステージを描いたドラマ。クラシックフィルムからは、ティエン・チュアンチュアン（田壮壮）監督の『盗馬賊』がデジタルリマスターで蘇ります。その他、日本からはドキュメンタリー作品2本を含む気鋭の6監督の作品が上映されます。 　特集上映では、いつもフィルメックス会場でお見かけしているイランの巨匠アミール・ナデリ監督を特集します。1970年代に撮影された貴重な初期の作品『ハーモニカ』と『期待』は少年たちを描いた作品。（追加作品あり）そして、今年のカンヌとヴェネチアで上映された最新作、『華氏451』（脚本）と『マジック・ランタン』（監督）も上映されます。来年2月には、16年のフィルメックスで上映された驚異の作品『モンテ』が日本で公開予定のアミール・ナデリ監督。その作品世界の源流と今をご堪能ください。 ■ラインナップの見方とご注意 ＊上映会場は会場別に色分けされています。時間は上映開始時間です。 ＊ＴはゲストによるQ＆A、Ａは舞台挨拶がある回。 ＊最新情報については公式サイトをこまめにチェックしてください。 特別招待作品 川沿いのホテル Hotel by the River（18年/韓国/96分） 監督：ホン・サンス 出演：キム・ミニ、キ・ジュボン 漢江を望む閑静なホテルに宿泊した老詩人と2人の息子、傷心を癒す女たち。人生の機微、家族、老いを投げかけるホン・サンスの傑作。 ＊オープニング作品 17日：TCH　19:00Ｔ Ｇ：キ・ジュボン 21日：YAH　9:50 アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト 江湖兒女/Ash Is Purest White （18年/中・仏/141分） 監督：ジャ・ジャンクー 出演：チャオ・タオ、リャオ・ファン 裏社会に生きる男女の18年間を壮大なスケールで描いたジャ・ジャンクーの集大成的作品。 ＊クロージング作品 24日：YAH　17:20 ＊上映前に授賞式あり (c)2018 Xstream Pictures (Beijing) - MK Productions - ARTE France Cinema 盗馬賊（デジテルリマスター修復版） 盗馬賊/The Horse Thief（1986年/中国/88分） 監督：ティエン・チュアンチュアン チベットを舞台に、家族を養うために馬泥棒を繰り返す男のたどる悲劇を荒涼とした風景の中に描く。ドキュメンタリーのように描かれたチベットの様々な風習が圧倒的な印象を残す。 24日：YAH　09:50 8人の女と1つの舞台 八個女人一台戯/First Night Nerves （18年/香・中/100分） 監督：スタンリー・クワン 出演：サミー・チェン、ジジ・リヨン 同じ舞台に出演するかつてのスターと新人女優8人の女たちが華麗な演技合戦を繰り広げる。 21日：YAH　12:10 22日：YAH　18:40Ｔ Ｇ：スタンリー・クワン あなたの顔 ｲ尓的臉/Your Face（18年/台湾/76分） 監督：ツァイ・ミンリャン 出演：ホァン・シュエフォン、リー・カンション 12人の人々、それぞれの顔がその人の生きてきた時間を映像の中に象徴的にあぶり出していく。音楽を坂本龍一が担当。 19日：YAH　12:40 25日：YAH　17:40 草の葉 Grass（18年/韓国/66分） 監督：ホン・サンス 出演：キム・ミニ、キ・ジュボン クラシック音楽が流れるカフェという極めて限られた舞台設定の中、言い争う男女を契機に思いもかけぬ人間関係が次々と展開する。 17日：TCH　10:00A G：キ・ジュボン 20日：YAH　10:10 名前のない墓 Graves Without A Name （18年/仏・カンボジア/115分） 監督：リティ・パン 多彩な文学作品を引用しつつ、クメール・ルージュの支配がいかに無軌道であったかを語る、リティ・パンの表現の現在における到達点。 18日：TCH　21:15Ｔ Ｇ：リティ・パン アルファ、殺しの権利 Alpha, The Right to Kill （18年/フィリピン/100分） 監督：ブリランテ・メンドーサ 出演：アレン・ディゾン マニラの暗黒街で展開される麻薬戦争を真正面から扱った衝撃的な作品。 24日：TCH　21:15 エルサレムの路面電車 A Tramway in Jerusalem （18年/イスラエル・仏/90分） 監督：アモス・ギタイ 出演：マチュー・アマルリック エルサレムを走る路面電車を舞台に、緩やかにつながる幾つかのエピソードをコミカルに見せる。 22日：YAH　09:50 22日：YAH　18:20Ｔ Ｇ：アモス・ギタイ ガザの友人への手紙 A Letter to a Friend in GAZA （18年/イスラエル/34分） 監督：アモス・ギタイ 俳優たちとギタイ本人がパレスチナ問題をめぐる様々な文を朗読。コラージュされたガザの写真や映像がオーバーラップするドキュメンタリー。 22日：YAH　09:50 22日：YAH　18:20Ｔ Ｇ：アモス・ギタイ コンプリシティ Complicity（18年/日・中/116分） 監督：近浦啓 出演：ルー・ユーライ、藤竜也 技能実習生の中国人青年チェンは研修先から失踪、他人になりすまし、蕎麦屋に住み込みで働き始める。近浦啓の長編デビュー作。 17日：YSZ　18:30A Ｇ：藤竜也、赤坂沙世、近浦啓 プラネティスト Planetist（18年/日本/166分） 監督：豊田利晃 出演：宮川典継、GOMA、窪塚洋介 小笠原諸島で海のターザンと呼ばれる宮川典継。彼の導きで小笠原の自然を体験する俳優やミュージシャンたちの歓喜の瞬間を5年間記録。 25日：YAH　13:40Ｔ Ｇ：豊田利晃 盆唄 BON-UTA:A Song From Home （18年/日本/134分） 監督：中江裕司 出演：余貴美子、柄本明、村上淳 土地に根差すルーツと「双葉盆唄」の伝統を絶やすまいと奮闘する人々の3年間を綴る。 24日：YAH　12:30Ｔ Ｇ：中江裕司、岩根愛 共想 Wish we are here（18年/日本/76分） 監督：篠崎誠 出演：松下仁美、矢崎初音 東京都内の新興住宅地で暮らす幼馴染みの珠子と善美。2011年3月11日の大震災をきっかけに、ふたりの間に小さな齟齬が生まれる。 18日：YSZ　19:10AT Ｇ：松下仁美、矢崎初音、櫻井保幸、大杉樹里杏、播磨誌織、村上春奈、篠崎誠(AT) 僕はイエス様が嫌い Jesus（18年/日本/76分） 監督：奥山大史 出演：佐藤結良、大熊理樹、チャド・マレーン 地方のミッション系小学校へ転校し、学校での礼拝に戸惑いを感じていたユラ。その習慣に慣れた頃、ユラのもとに小さなイエス様が出現！ 17日：YSZ　15:50A Ｇ：佐藤結良、大熊理樹、チャド・マレーン、佐伯日菜子 空の瞳とカタツムリ Love Dart（18年/日本/120分） 監督：斎藤久志 出演：縄田かのん、中神円、三浦貴大 雌雄同体の心を持てあましながらカタツムリのように絡みあう4人の若者を抒情的に描く。新進脚本家・荒井美早のオリジナル脚本を映画化。 18日：YSZ　15:50AT Ｇ：縄田かのん　中神円　三浦貴大　藤原隆介、荒井美早、斎藤久志(AT) 特集上映　アミール・ナデリ ハーモニカ Harmonica（1974年/イラン/75分） 監督：アミール・ナデリ 出演：マスード・グダルジ ペルシャ湾に面した海辺の村を舞台にハーモニカの所有をめぐって子供たちが引き起こす騒動を描く。イラン南部の人々の生活も興味深い。 11/23：YAH　09:50T Ｇ：アミール・ナデリ 期待 Waiting（1974年/イラン/43分） 監督：アミール・ナデリ 出演：ハサン・ヘイダリ、ゾフレ・ガフレマニ イラン南部の海辺の村を舞台に、氷でいっぱいにしたガラスの器を氷がとけないうちに家に持ち帰ろうとする少年の行動を台詞なしで描く。 11/18：YAH　14:30T Ｇ：アミール・ナデリ タングスィール Tangsir（1973年/イラン/114分） 監督：アミール・ナデリ 出演：ベヘルーズ・ヴォスーギ 狡猾な商人たちの企みによってその全ての財産を奪われた男の復讐を描くナデリの監督第3作。鮮烈なバイオレンス描写が全編に炸裂する。 11/25：YAH　09:50T Ｇ：アミール・ナデリ 華氏451 Fahreanheit 451（18年/アメリカ/102分） 監督：ラミン・バーラニ 脚本：アミール・ナデリ 出演：マイケル・B・ジョーダン レイ・ブラッドベリのSF小説「華氏451度」の再映像化。アミール・ナデリが脚本を担当。 11/23：YAH　15:10T Ｇ：アミール・ナデリ マジック・ランタン Magic Lantern（18年/アメリカ/88分） 監督：アミール・ナデリ 出演：モンク・セレル・フリード 古びた映画館で映写技師として働く若者を主人公に、現実と幻想、映画へのオマージュを描く現代のお伽噺。ジャクリーン・ビセットも出演。 11/20：YAH　18:50T Ｇ：アミール・ナデリ コンペティション作品　｜　特別招待作品・特集上映 ▼過去の特集 2017｜2016｜2015｜2014｜2013｜2012｜2011｜2010｜2009｜2008｜2007｜2006｜2005｜2004

更新日：2018.11.19 back numbers ■会場リスト YAH：有楽町朝日ホール TCH：TOHO シネマズ日比谷 　　　スクリーン12 YSZ：有楽町スバル座 access 有楽町朝日ホール TOHO シネマズ日比谷 有楽町スバル座 ■チケット情報 全席指定・各回入替制 前売券 ・前売一般/1300円 ・前売U-25割/1000円 　（11/3-16）終了 当日券（指定席） ・一般/1800円 ・U-25割/1300円 　＊年齢確認あり 販売 有楽町朝日ホール 有楽町スバル座 ・セブンイレブン店内のマルチ 　コピー機で購入 　＊座席エリア選択 　（座席は自動指定） ・セブンチケット 　＊店頭で支払い＆発券 　＊座席選択可・手数料108円 TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12 ・ネット通販「vit」 ・TOHOシネマズ 日比谷 ＊3D作品は＋400円 　3D料金300円＋メガネ代100円 　（メガネ持参可） ■シンポジウム 国際批評フォーラム 映画批評の現在と未来を考える 第1回 ラウンドテーブル： 映画担当新聞記者と語る 日時：11/18　12:00-14:00 場所：有楽町朝日スクエア 登壇者： 藤井克郎（産経新聞） 石飛徳樹（朝日新聞） 勝田友巳（毎日新聞） 古賀重樹（日本経済新聞） 恩田泰子（読売新聞） 第2回 シャルル・テッソンによる 基調講演 日時：11/22　18:30-20:00 場所：有楽町朝日スクエア 講演：シャルル・テッソン （栄華評論家・カンヌ映画祭批評家週間ディレクター） 第3回 ふりかえりと合評会 日時：11/25　12:20-13:20 場所：有楽町朝日スクエア 登壇者： 古賀重樹（日本経済新聞） 齋藤敦子（字幕翻訳家・映画評論家） ■トークショー ナデリ監督×入江悠監督 スペシャル対談トークショー 日時：11/19　17:30- 場所：有楽町朝日ホール 　　　スクエアB 登壇者：アミール・ナデリ監督 　　　　入江 悠監督 ＊入場無料（先着順） お問合せ 株式会社ステージ TEL/03-3554-5170 10:00-18:00 ＊メールでのお問い合わせ 東京Filmex公式サイト