logo


ASICRO FOCUS file no.152

『アジョシ』来日舞台挨拶レポート

2011.8.30 新宿バルト9にて

 正午の記者会見に続いて、ウォンビン・ファンクラブの皆さんを招待したプレミア試写会にて舞台挨拶が行われました。さまざまな応援グッズや蛍光棒が光る映画館の中は、まるでコンサートかファン・ミーティング。3人が舞台に登場した時の歓声もものすごく、さすがにキム・セロンちゃんはびっくりした様子でした。まずは、ご挨拶から。

p1

イ・ジョンボム監督、ウォンビン、キム・セロン

 ウォンビン「こんばんは。お会いできてうれしいです。久しぶりに『アジョシ』で皆さんにご挨拶することになりました。日本へは度々来て皆さんにご挨拶をしたいのですが、なかなか来られず間が開いてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、来るたびにこんなに席を埋めてくださり、変わりなく会いに来てくださって、ほんとうにありがとうございます」

 キム・セロン「(今回は韓国語で)こんばんは、キム・セロンです。日本に来るのは初めてですが、来ることができてうれしいです。『アジョシ』は頑張って一生懸命撮りましたので、皆さん楽しんで観てください」

 イ・ジョンボム監督「皆さんにお会いできてうれしいです。『アジョシ』は韓国で公開した時も、ウォンビンさんのたくさんのファンの方に声援をいただきました。今日は日本のファンの皆さんにもこうしてお会いできて光栄です。映画『アジョシ』をどうぞ楽しんで、暖かい気持ちで観ていただければと思います」

p2

奥まで満席の場内に感無量。
 ここで司会者が「韓国ですでにこの映画を観た人は?」と尋ねると、たくさんのファンが手を挙げていました。

 司会「『アジョシ』は昨年韓国でナンバーワン・ヒットを記録しましたが、ウォンビンさんにとって、この『アジョシ』はどんな作品になりましたか?」

 ウォンビン「…難しい質問ですね(笑)…とても有難い作品です。韓国ではとてもたくさんの方に愛されました。いい作品に巡り会ったからこそ、いい作品を皆さんにお見せできるということで、とてもうれしく思っています。『アジョシ』はスタッフと俳優が皆一緒になって作った作品です。そして、心の触れあいや通いあいが描かれています」

 司会「今回一緒にお仕事をしたウォンビンさんと監督は、それぞれどんな方でしたか?」

p3

ちょっとびっくりのセロンちゃん
 セロン「ウォンビンおじさんはとてもやさしくて、いろいろと気を遣ってくれる方です。監督は茶目っ気があって、とても面白い方です」

 司会「ウォンビンさんとキム・セロンさんはどんな俳優ですか?」

 監督「キム・セロンさんはほんとうにまだ幼いのですが、成熟した感情を表現できる女優さんだと思ってキャスティングしました。ウォンビンさんは小さな少女と心を通い合わせることのできる男の魅力、ルックス、そして感情を備えた方なので、この映画にとてもぴったりだと思いました。セロンさんとウォンビンさんの素晴らしいハーモニーによって、この作品は完成したと思います」(場内拍手)

 ここからは、ファンクラブの方々に代わって司会者が代表質問をしていきます。

 司会「今日の会場の皆さんはウォンビンさんのファンクラブの方々です。1年ぶりに皆さんのお顔を見て、どんなお気持ちですか?」

 ウォンビン「胸がいっぱいです(笑)」(拍手)

ファンをバックの撮影では、緊張気味でなかなか視線が揃わず。ちょっとお疲れモードだったセロンちゃんは、台の上に乗っての撮影でした。

ウォンビンが振り向いて背後のファンに笑顔を向けると大歓声が。そこで皆さんちょっと和みました。



p4

 司会「ファンの方々がもしソミのような立場になったら、命を賭けて守ってくれますか?」

 ウォンビン「…すべてを賭けて守ってあげたい…という気持ちですよね? でも、その前に僕が死んでしまうんじゃないかな(笑)」

 司会「そしたら、皆さんがすべてを賭けて守りますよね?」(場内拍手)

 ウォンビン「ありがとうございます」

 司会「テシクとソミの交流シーンで、MP3が二人をつなぐシーンがありますが、実際撮影中には曲が入っていたのでしょうか? もし入っていたとすれば、どんな曲ですか?」

p5

どんな女優に育っていくか期待大のセロンちゃん
 ウォンビン「実際は、MP3の中には録音されている曲が入っていなかったので、聴いている演技をしました。実は僕もそれが気になって監督に聞いてみたのですが、結局、その曲がなかったので僕も聴いていません」

 司会「そういう意味で、最近聴いていて和むような曲はありますか?」

 ウォンビン「聴いているのは、ほとんど静かな曲ですね。落ち着いた曲を聴いていると、心が安らかになります」

 司会「キム・セロンさんは?」

 セロン「私は明るい曲が好きです」

 司会「監督はどんな曲が入っているとイメージしていたんですか?」

 監督「日本に来てこの質問を受けるのは感慨深いのですが、日本のミュージシャンで FreeTEMPO という方の『スカイ・ハイ』という曲が入っているという想定でした。その曲はまさに、この映画のエンディングを思い浮かべるのに決定的役割を果たした、インスパイアされた曲でもありました」

 司会「では最後に、日本の全国の皆さんにメッセージをお願いします」

 ウォンビン「この『アジョシ』という映画が皆さんにとって、新しい映画体験になっていただけたらうれしいです」

 悲しい過去を持つ孤独な男と隣に住む孤独な少女が心を通わせ合い、助け合い、ある事件を経てそれぞれの再生への道を切り開いて行く感動のドラマ『アジョシ』。ちょっぴり『レオン』を彷佛とさせる物語ですが、今の日本の状況にも通じるものがあるのではないでしょうか。さらに、麻薬や児童虐待など社会的な問題も踏まえつつ、アクション面での完成度を高め、エンターテインメントとしても面白く、ドラマとしての情感もたっぷりと味わえる感動作に仕上がっています。ぜひ、劇場でお楽しみください。


続きを読む ▼記者会見1 >  ▲舞台挨拶 ▼作品紹介
更新日:2011.9.13
●back numbers

舞台挨拶の表記
司会・質問者
監督(イ・ジョンボム)
ウォンビン(ウォンビン)
セロン(キム・セロン)

アジョシ オリジナル・サウンドトラック

『アジョシ』OST
「Dear」(Mad Soul Child)
他、全22曲収録予定
DVD/「Dear」PV、劇場予告
エイベックス
*9/14発売予定