上海一の夜景をひとりじめ!
黄浦江ナイトクルーズ
2007年3月15日
上海といえば夜景。その夜景を一望すべく、東方明珠テレビ塔や金茂大厦(ジンマオ・ターシャ)88階展望台へ足を運ぶ人が多いのですが、残念なことに、上海は空が霞んでいる日が多いことでも有名で、せっかくのぼっても景色を楽しめなかったということが多々あります。そこで今月は、上海一の夜景スポットを一度に楽しめる場所をご紹介します。
上海を東西に分けて流れる黄浦江(ホワンプー・ジャン)。その西沿岸を南北に走るのは、英語で「Bund」(バンド)と呼ばれている、世界的にも有名な観光スポット・外灘(ワイタン)。1920年代に世界の列強が建築したすばらしい建築物群は、今も私たちを魅了しています。
しかし、外灘は常に人でごった返している上に、私たちが持つ普通のカメラでは、その全景を収めることはとても難しいものです。そこで、以前ご紹介したのが、対岸・浦東を南北に走る濱江大道(ピンジャン・タータオ)なのですが、こちらへ行けば今度は浦東側の全景がカメラに収まりません。かといって両方を行ったり来たりするのはせわしない。
ここで登場するのが船。黄浦江にはたくさんの船が航行しており、両岸を往復して市民の足となっているフェリーもなかなかおもしろいのですが、今回はちょっと贅沢に、遊覧船「浦江遊覧号」に乗ってみました。
遊覧船は複数の会社が運行していて、外灘のあちこちに、チケット売場と乗り場がありますが、ほとんどが往復1時間のコースで、いずれも見所となる外灘、濱江大道の間を走り抜けていきます。船の中には売店や個室もあり、室内で誕生会をする人たちも少なくありません。
もちろん、歓談しながら窓越しに夜景を楽しむのも贅沢な時間ですが、今回はおのぼりさん気分で外に出て、パノラマ世界を楽しんじゃいましょう。汽笛の音を耳にしつつ、西側にレトロな世界、東側に未来を眺めながら、川風に吹かれるのはなかなか心地よいものです。
オフシーズンなら、当日の乗船前にチケットを購入しても十分乗れますが、観光シーズン中には団体貸切りになったり、チケットが手に入らないこともあるので、事前にチェックすることもお忘れなく。また、人の少ない時でも、早めに行って乗船してしまうことをオススメします。考えることはみな同じなので、眺めのよい場所から埋まっていきます。時間ギリギリに乗り込むと、せっかくの夜景を十分に楽しめなくなってしまうかも。
なお、真夏は電力が不足する上海では、気温が上がりすぎると、夜の街のライトアップが中止されてしまうので、これにもご注意を。
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