旅のクライマックスは濱江大道で
2005年5月25日
4月に走った緊張が嘘のように溶け、上海在住邦人の多くは、以前と変わらぬ暮らしをしています。上海は年中変わらず、多くの観光客で賑わいますが、夜風が心地良いこれからの季節、夜景を楽しむにはもってこいです。
夜景といえば、やはり「外灘(バンド)」。南京路をぶらぶらしながら、外灘まで出て夜景を楽しむのは、上海旅行の定番中の定番ではあるものの、黄浦江の西側に広がるこの場所は、まっすぐに歩けないくらいたくさんの人、人、人。楽しむどころか人に酔ってしまう人も少なくありません。
それに、黄浦江方向からくるっと振り返って建物のライトアップを見た時、視界に入ってくるのは本当に一部の建物。きれいではありますが、どうせならワイド画面で楽しんでみませんか。
ということで、黄浦江を渡って浦東(プートン)へ出かけてみましょう。おなじみ東方明珠テレビ塔付近から黄浦江へ向かうと、そこには「濱江大道(ピン・ジャン・ター・タオ)」と呼ばれる全長2500mの長い長い散歩道がひろがっています。この濱江大道の「南濱江/富津段」から外灘をみれば、うれしいことに外灘の夜景を一望することができるのです。
近くに、シャングリラやグランドハイアットなどのホテルがあるものの、人の数はさほどでもなく、ベンチには愛を語らうカップルの姿や、楽しそうな親子連れの姿などをあちこちに見ることができます。ハーゲンダッツやスターバックス、ドイツビールの寳莱納、香港スイーツの許留山など、夜景を楽しみながら話に花を咲かせることのできるスペースもあり、ライトアップの始まる午後7時から座っていても、あっという間に消灯の11時に。
さらに北上していくと、国際会議中心が見え、微生物処理をする環境にやさしいトイレがあったり、まだ充実はしてはいませんが、飲食店の出店も始まっています。そこを通過して、さらに北上していくか、もしくは東方明珠テレビ塔横の「豊和路」を黄浦江へ向かって進んでいくと、「海鴎舫」というレストランがあり、その近くから遊覧船に乗ることもできます。(遊覧船そのものは、外灘側から乗ることのできるものの方が種類は多い。)
二人の未来を語り合うもよし。旅の思い出をまとめるもよし。今宵は濱江大道でロマンティックな気分に浸ってみましょう。
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