王宮跡
2004年10月6日
みなさんは、ベトナムの王宮跡と聞くとどこを想像されますか? やはり世界遺産のフエですか? それとも、ハノイの南約80kmのニンビン省にあるホアル遺跡?
じつはあまり知られていませんが、ハノイ市内中心部、バーディン広場東側にもハノイ王宮跡があります。ハノイ市では、10月2日から歴史フェアが始まり、ふだんは軍施設のため入れない王宮跡が開放されていて、連日たくさんのお客さんが訪れています。そこで今回はその王宮跡を紹介いたします。
場所は軍事博物館の北側。スタジアムや軍の施設に囲まれたところに、いくつかに区切られて保存されています。各入口は、ホアン・ジィエウ通りにいくつかに分散してあります。
まずは最初に「端門」。宮城第一城壁にある正門です。現在は、スタジアムと軍施設にはさまれ窮屈そうです。次は「敬天殿」。ここはふだんは入れないのですが、現在は歴史フェア開催中のため中に入ることができます。ここには端門から敬天殿に上がる階段に、王を象徴する龍の彫像が残っています。
その次は「後楼」。かつては側近たちの控え場所だったところです。最後は、ホアン・ジィエウ通りとファン・ディン・フン通りの南東角にある「北門」遺跡。壁面には、今でも120年前にフランス軍と戦ったときの砲弾痕が、生々しく残っています。
「敬天殿」以外は年間を通してオープン(7:30〜11:30、12:30〜16:30/月曜休館)していますので、ハノイで時間があったら、ぜひ一度訪れてみてください。
|