甘酸っぱい一番人気の
改良フルーツ「鳳梨釈迦」
2004年5月1日
台湾東部・台東や花蓮の名産といえば釈迦の頭に似た形の果物「釈迦」。しかし最近は釈迦を改良してできた「鳳梨釈迦」が大人気です。「鳳梨」とはパイナップルのことで、食感や風味がパイナップルに似ていることからこう呼ばれています。
もとはフロリダで改良された果物なのですが、台湾でもたくさん生産されています。一つの種の周りに果肉があり、それが集まって一つの果実となっている「釈迦」は熟れると持ち上げただけでくずれてしまい、運送に向いていません。お土産として持って帰るには、丁寧に箱に詰めてそっと持って帰らなければいけません。それにくらべ「鳳梨釈迦」は、断面図をみていただければお分かりのように、中央にいくつかの種があるだけです。そのため台湾各地に簡単に運送することができ、どこでも美味しく食べられるようになりました。
外見は似ていますが、「釈迦」の方が皮の緑の色がすこし濃いようですね。よく見ると「釈迦」は表面に割れ目があり、「鳳梨釈迦」は表面に凹凸があるだけで割れ目はありません。
「釈迦」は手で割って、ひとかけらづつ種の周りをしゃぶるように食べます。すこしざらっとしたクリーム状の果肉で深い甘みがあります。「鳳梨釈迦」はナイフで切って、食べます。洋ナシとパイナップルをあわせたようなさくっとした歯ごたえで、爽やかな甘酸っぱさです。「鳳梨釈迦」は一つ600gほどで台北だと70元前後。果物としては少し高価なほうかもしれませんが、一つで食べ応え充分。満足できます。
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