洗練されたアジアン家具で
おうちを「楽園」にしてみよう。
2004年5月1日
日本に生まれて日本に育った私は、やはり室内に木製の家具があると落ち着きます。しかし、シンガポールでは木製とはいえ、オーダーメイドなのにとても安っぽく見える合板の家具が花盛り。そしてなぜか、ダイニングテーブルはガラス張り。どうしても違和感を感じていました。
インドネシア製のチーク材の家具を売るお店はあるにはありましたが、どちらかというと、外国人向けのアンティークショップと同じような感じのお店で、雑然と天井まで積み上げられた埃っぽい倉庫の中で自分の気に入った家具を探す、という難行苦行でもありました。加えて、インドネシアの伝統的なデザインの家具は曲線がとても多く、また彫刻なども数多く施されていて、毎日をそれに囲まれて過ごすにはちょっと落ち着かないなあと個人的には感じていました。
そんな折に、たまたま通りかかったのがこの家具屋、The Home Merchant。直線を多用し、余分な装飾は全て省き、しかも重厚なデザインは、まさしく私の求めていたモダンなアジアン家具でした。以来、我が家には、食卓、TVキャビネット、ベッドサイドテーブルなどの家具がこちらからやってきています。
場所は Singapore EXPO のはす向かいの Changi South 工業地帯の一角。倉庫とショールームを兼ねた大きな店舗です。デザインと設計は全てシンガポールで行われ、生産はインドネシア。チーク材だけでなく、ラタン家具や雑貨なども揃っています。天蓋つきのベッドやゆったりしたソファなどは、それだけでもう夢心地。なかでも、家具の色合いを好みに合わせて変えられるのが大きな特色と言えるでしょう。
説明してくれた Steven によると、欧米系は薄い自然の木の色を好み、日本人などアジア系は黒やこげ茶などの濃い色を好むのだとか。基本的に注文生産の形を取っているので、オーダーしてからシンガポールへのデリバリーに2ヶ月かかってしまう品もありますが、質の良さ、配送に際してのサービスのよさは折紙つきです。
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