story
引退したムトゥ・パンディヤン(ラジニカーント)は、妻ヴィジ(ラムヤ・クリシュナ)、息子アルジュン(ヴァサント・ラヴィ)とその妻シュウェータ(ミルナー・メーナン)、孫のリトゥと幸せな日々を送っていた。アルジュンは自分のあとを継いで真面目な警察官となり、多忙な日々。動画配信に夢中のリトゥはかわいい盛りだ。
警察では寺院の仏像などを盗む窃盗団の捜査が続いていた。アルジュンの頑固さは父親譲り。窃盗団とつながる連中を締め上げ、黒幕と交渉して一斉検挙を考えていた。だが、窃盗団は裏で警察とつながっているという噂もあり、核心に近づいた者は皆、不審死を遂げている。そんな中、アルジュンが行方不明になってしまう。
絶望するムトゥ。警察はアルジュンを自殺として処理し、ヴィジからは「息子を無理に警察官にしたあなたのせいよ」と責められた。その夜、ムトゥはいつも彼をぼけ老人とからかうタクシー運転手(ヨーギ・バーブ)の車に乗り、窃盗団の手先となっている連中のところへ乗り込んだ。復讐の鬼となったのだ。
ところが、組織は孫のリトゥの命も狙ってきた。組織のボス、ヴァルマ(ヴィナーヤガン)はクレイジーで裏切者を塩酸で処理するような残忍な男だった。家族全員が標的となってしまい、ムトゥは現役時代の自分に豹変する。関係者を容赦なく殺害し、家族を病院に預けると、バンガロールへ向かう。そこには、彼を人生の恩人と慕うマシュー(モーハンラール)やナラシンハ(シヴァ・ラージクマール)がいた。
ムトゥは15年前、ティハールの刑務所で凄腕の看守として君臨していた。そこでは彼が王であり、「タイガー」の異名を持つ彼の命令には誰も逆らえない。囚人たちは彼を尊敬しており、当時の縁は今も続いていた。ナラシンハに熟練スナイパー4人を用意してもらったムトゥは、ヴァルマとの戦いに挑むのだが…。
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