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ジェイラー

ジェイラー(JAILER)

監督:ネルソン・ディリープクマール
脚本:ネルソン・ディリープクマール
撮影:ヴィジャイ・カールティク・カンナン
編集:R・ニルマル
音楽:アニルド・ラヴィチャンダル
出演:ラジニカーント、ヴァサント・ラヴィ、ミルナー・メーナン、ラムヤ・クリシュナ、ヴィナーヤガン、ヨーギ・バーブ、スニール、タマンナー、ジャッキー・シュロフ(特別出演)、モーハンラール(特別出演)、シヴァ・ラージクマール(特別出演)

2023年/インド
日本公開日:2025年2月22日
カラー/シネスコ/タミル語/163分/R15+
字幕:渡辺はな
配給:SPACEBOX
©SUN Pictures

2024年 南インド国際映画アワード タミル語部門
 作品賞、監督賞(ネルソン・ディリープクマール)
 助演男優賞(ヴァサント・ラヴィ)
 作詞賞(Vignesh Shivan)"Rathamaarey"
 コメディ俳優賞(ヨーギ・バーブ)
2024年 IIFAウトサヴァム 作品賞
 作詞賞(Super Subu)"Hukum - Thalaivara Alappara"

poster

story

 引退したムトゥ・パンディヤン(ラジニカーント)は、妻ヴィジ(ラムヤ・クリシュナ)、息子アルジュン(ヴァサント・ラヴィ)とその妻シュウェータ(ミルナー・メーナン)、孫のリトゥと幸せな日々を送っていた。アルジュンは自分のあとを継いで真面目な警察官となり、多忙な日々。動画配信に夢中のリトゥはかわいい盛りだ。

 警察では寺院の仏像などを盗む窃盗団の捜査が続いていた。アルジュンの頑固さは父親譲り。窃盗団とつながる連中を締め上げ、黒幕と交渉して一斉検挙を考えていた。だが、窃盗団は裏で警察とつながっているという噂もあり、核心に近づいた者は皆、不審死を遂げている。そんな中、アルジュンが行方不明になってしまう。

 絶望するムトゥ。警察はアルジュンを自殺として処理し、ヴィジからは「息子を無理に警察官にしたあなたのせいよ」と責められた。その夜、ムトゥはいつも彼をぼけ老人とからかうタクシー運転手(ヨーギ・バーブ)の車に乗り、窃盗団の手先となっている連中のところへ乗り込んだ。復讐の鬼となったのだ。

 ところが、組織は孫のリトゥの命も狙ってきた。組織のボス、ヴァルマ(ヴィナーヤガン)はクレイジーで裏切者を塩酸で処理するような残忍な男だった。家族全員が標的となってしまい、ムトゥは現役時代の自分に豹変する。関係者を容赦なく殺害し、家族を病院に預けると、バンガロールへ向かう。そこには、彼を人生の恩人と慕うマシュー(モーハンラール)やナラシンハ(シヴァ・ラージクマール)がいた。

 ムトゥは15年前、ティハールの刑務所で凄腕の看守として君臨していた。そこでは彼が王であり、「タイガー」の異名を持つ彼の命令には誰も逆らえない。囚人たちは彼を尊敬しており、当時の縁は今も続いていた。ナラシンハに熟練スナイパー4人を用意してもらったムトゥは、ヴァルマとの戦いに挑むのだが…。

アジコのおすすめポイント:

テルグ語映画界のスーパースター、ラジニカーントが169本目の主演作に選んだのは、これが長編4作目となる若手監督ネルソン・ディリープクマールの作品。元凄腕の看守(ジェイラー)が引退後、最愛の息子を殺されて復讐の鬼になるお話。こんな情け容赦ないラジニカーントは観たことない!ってほど驚いたアジコでしたが、悪のチッティになった『ロボット2.0』でも大殺戮をしておりましたね。でも、あれはロボットで人間じゃない。今回は元凄腕の刑務所看守。囚人たちにも一目置かれた伝説の男に扮しております。看守時代の舎弟たちには、マラヤーラム語映画界からモーハンラール、カンナダ語映画界からシヴァラージクマールが、そしてヒンディー語映画界からジャキー・シュロフと映画界のレジェンドたちが垣根を越えての特別出演。コメディ部分ではヨーギ・バーブ、そして後半に登場する映画界がらみのエピソードでスニールやタマンナーも登場します。夫が目の前で嬉々として悪党どもを殺す様に、びっくり仰天する妻は『バーフバリ』のラムヤ・クリシュナと、見所たっぷりの本作は23年のタミル語作品で興収1位を記録。歴代タミル語映画の興収でも『ロボット2.0』(2018年) に続く大ヒットとなっています。若い監督ゆえかグロい残虐シーンも結構あるのですが、そこは目をつぶってお楽しみください。予想外のラストが待っています。ちなみに、撮影当時のラジニ様はなんと72歳!役柄も実年齢でシニアパワー炸裂です。

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