story
2016年。自宅クリーニング店が火事で焼け、今はクリーニング工場で働くシングルマザーのキム・ドッキ(ラ・ミラン)。融資を頼んでいた華城銀行のソン代理から電話があり、お得な低所得者向けローンがあるという。なんとか店を建て直したい彼女は、手付金や手数料などを振り込むが、それは送金詐欺だった。
警察に相談すると、3200万ウォンの大金を8回に分けて送金していることに呆れられ、この手の事件は拠点が海外で捜査が難しいと担当のパク刑事(パク・ピョンウン)たちから適当にあしらわれる。だが、幼いミンジ(イム・ハビ)とフン(クォン・ウンソン)を託児所にも預けられなくなったドッキは諦めきれない。
その頃、中国の青島にある詐欺集団のコールセンターでは、騙されて個人情報を握られ、監禁されたままかけ子の仕事をさせられている青年が逃げ出そうとして殺される。同じく逃げようとしていたクォン・ジェミン(コンミョン)はその様子を見て、戻るのだった。
一方、「捜査終結」の知らせに怒り心頭中のドッキに、なんと犯人のソン代理から電話がかかってくる。ソン代理役はジェミンだった。彼は「情報提供するから通報して」とドッキに頼み込む。しかし、住所がわからないと踏み込むこともできず、警察は動かない。場所は中国の青島。ヒントは近くにある「春和楼」と「ミシンがある」だった。
工場で寝泊まりしていたのが虐待とされ、警察はドッキの子どもたちを保護してしまう。もう自分たちで動くしかない。ドッキは地図検索サイトで青島に「春和楼」が72軒あることまで調べていた。縫製工場があるのは9軒だ。そこで、青島に妹のエリム(アン・ウンジン)がいて、中国語の話せる親友のポンリム(ヨム・ヘラン)、同僚のスクチャ(チャン・ユンジュ)と休暇を取り、元締めを捕まえるため青島へ乗り込む…。
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