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ソウルメイト

監督:ミン・ヨングン
原作:『ソウルメイト/七月と安生』
   (2016年/監督:デレク・ツァン)
脚本:カン・ヒョンジュ、ミン・ヨングン
撮影:カン・グッキョン
照明:キム・ヒョソン
編集:ハン・ミヨン
美術:オ・フンソク(遺作)
音楽:モグ
出演:キム・ダミ、チョン・ソニ、ピョン・ウソク、チャン・ヘジン、パク・チュンソン、キム・スヒョン、リュ・ジアン、ホ・ジナ、カン・マルグム

2023年/韓国
日本公開日:2024年2月23日
カラー/ビスタ/5.1ch/124分/PG12
字幕:本田恵子
配給:クロックワークス
©2023 Climas Studio, Inc & Studio&New.
2023年 黄金撮影賞 審査員特別賞(チョン・ソニ)

poster

ソウルメイト(ソウルメイト/Soulmate)

story

 地下の展示室に案内されたアン・ミソ(キム・ダミ)は、学芸員のキム(カン・マルグム)から大きな絵を見せられる。公募展で大賞に選ばれたその絵は、鉛筆を使って写真のように精細に描かれた、ミソの若い頃の似顔絵だ。作者の名前はコ・ハウン。それ以外は何もわからないという。

 キムはハウンのブログから二人が幼い頃からの親友だったと知り、ミソを探し出してハウンのことを聞くつもりだった。だが、ミソは何も知らないと突き放す。その時、同じように呼び出されたハン・ジヌ(ピョン・ウソク)とも再会するが、ミソは素っ気ない態度で別れた。

 帰宅したミソはハウン(チョン・ソニ)が書いた「夏の銀河」というブログを読み始める。二人の出会いは、1998年の夏だった。ソウルから済州島へ転校してきた11歳のミソ(キム・スヒョン)は、絵が好きなハウン(リュ・ジアン)の隣の席になる。教室から逃げ出したミソに鞄を届けたことから、二人は仲良しになる。

 母親(ホ・ジナ)が不在がちのミソは、ハウンの家で家族同様に迎えられていた。ハウンの家族は暖かく居心地がいい。やがて、母親がソウルに引っ越すことになり、ミソはハウンの家に残ることにする。二人は高校生になり、ミソはゲストハウスで住み込みのアルバイトをしていた。

 自由気ままなミソと優等生で生真面目なハウン。ミソはハウンの誕生日にケーキを用意して、バイカル湖へ行きたいと夢を語る。その頃、ハウンはバスケットをやっているハン・ジヌを好きになっていた。ミソはこっそりジヌに会いに行き、ハウンの恋を応援する。

 2004年、ハウンはジヌとカップルになり、3人でよく遊びに行った。ミソはライブハウスでアルバイトをし、ミュージシャンの恋人(ナム・ユンス)がいた。しかし、大学の合格祈願で3人で山に登った日、あることをきっかけに、ミソは恋人とソウルへ発ってしまう…。

アジコのおすすめポイント:

ふたりの少女の16年間の軌跡を、数奇な運命と共に描く絆の物語です。対照的な性格のふたりですが、幼い頃から意気投合し、かけがえのない絆を育てていきます。やがて大人になり、それぞれに付き合う人ができて、愛憎に妨げられていくのですが…。オリジナルは、香港の若手監督デレク・ツァンの長編デビュー作『ソウルメイト/七月と安生』。中華圏で多数の賞を受賞した話題作です。傑作とも呼ばれる本作のリメイクに挑んだのは、繊細な演出力に定評のあるミン・ヨングン監督。設定はやや変えられているものの、展開はほぼ同じ。過去と現在が交錯して進み、韓国版ならではの時代背景も生かされています。「誰にでもいる、心の奥底のたった一人の人を思い出させる映画になってほしい」と監督。主演のふたりを演じるのは、『THE WITCH/魔女』シリーズと人気ドラマ「梨泰院クラス」で注目されたキム・ダミと、子役でデビューし本作で黄金撮影賞の審査員特別賞を受賞したチョン・ソニ。二人に関わる男性をドラマで活躍するピョン・ウノが演じています。それぞれに味わい深い作品になっているので、ぜひ、2作共お楽しみください。


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