呪餐(じゅさん)悪魔の奴隷
(Pengabdi Setan 2: Communion/Satan’s Slaves:Communion)
story
1955年4月17日。記者のプディマン(エギ・フェドリー)は何者かに拉致され、車で西ジャワ州のレンバンに向かっていた。森の奥深く開けた所に、天文台のある白い家が建っている。「君に見せたいものがある」と、迎えたのはヘル・クスマ(ルクマン・ロサディ)だ。建物の奥に入ったプディマンは目を見張る。白い布に包まれた多数の遺体が並んでいたのだ。
この一帯は、古い墓地だ。すぐに鑑識に回すべきだと主張するが、翌日はアジア・アフリカ首脳会談を控えており、上層部から口外が禁止されていた。そして、ヘル・クスマがなにより気にかけていたのは、遺体は掘り起こされたのではなく、自分で歩いた形跡があったことだ。誰かがこのことを知らせなければならない。
1984年。その家があった跡には高層アパートが建っている。母と祖母を立て続けに亡くし、末弟のイアン(M. アディヤ)も行方不明になったリニ(タラ・バスロ)。一家は4年前に、それまで住んでいた一軒家を後にし、父親(プロント・バララエ)とふたりの弟、トニー(エンデイ・アルフィアン)とボンディ(ネイサー・アヌズ)と共にその高層アパートに越して来ていた。
成績優秀なリニは、先生から大学への留学を勧められていた。だがリニは、父と弟の面倒をみなくてはならないとためらう。そして、4月16日がやってきた。新聞は連続殺人鬼への注意を呼びかけていた。数年に渡り、1000人が犠牲となる前代未聞の連続殺人事件が起こっていたのだ。
オカルト誌の編集長となったプディマンは、あれから30年近く資料集めに費やしていた。そして、その日が来る前に新たな被害を防ぐため、リニたちが済むマンダラアパートへ駆けつけようとするが、バスは運休。タクシーも「あの辺は冠水する」と行きたがらなかった。
嵐が近づいており、海に近い建物には洪水からの避難勧告が出ていた。この高層アパートも海に近く、嵐がくれば冠水する。父親はリニは大学へ、自分は弟たちとここに残ると伝える。不穏な夜に怯えるリニは、その夜を弟たちと一緒に過ごす。そして翌日、住民たちが乗ったエレベーターの悲惨な事故が起きてしまう…。
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