がんばれ!チョルス
(がんばって、ミスター・リー/Cheer Up, Mr. Lee)
story
「幸福手打ちカルグクス」の店頭でカルグクスを打つ逞しいチョルス(チャ・スンウォン)。女性たちはうっとりし、お店はいつも大繁盛。だが、店長のヨンス(パク・ヘジュン)は気が気でない。兄チョルスには知的障害があり、危なっかしいからだ。いつものように文化体育センターで身体を鍛えるチョルス。トレーナーのキム(アン・ギルガン)はそんな彼を優しく見守っていた。
センターからの帰り道、横断歩道で信号待ちしているチョルスに車の女性が道を尋ねた。そのまま車に乗せられ、連れていかれたのは病院だった。訳もわからず検査を受けさせられるチョルス。椅子に座っていると、坊主頭の女の子が袋菓子を食べている。「体にわるい」と注意するものの、そのお菓子はとても美味しかった。
そこへチョルスを拉致した女性ヒジャ(キム・ヘオク)がやって来る。彼女はかつてチョルスが愛した女性ウニ(チョン・ヘビン)の母親だった。そして、坊主頭の女の子セッピョル(オム・チェヨン)はチョルスの娘だという。セッピョルは白血病を患っており、助かるには骨髄移植が必要だったのだ。チョルスが父親と知らされ、セッピョルもショックを受ける。
そんなある日、セッピョルは入院仲間の協力で病院を抜け出す。東大邱(テグ)の病院に入院している親友ヨンジェに誕生日プレゼントを渡したいのだ。いつまで生きられるかわからない子どもたちは、それぞれの誕生日を大切にしていた。しかし、高速ターミナルに着いたものの子どもだけではバスにも乗れない。セッピョルは父チョルスを呼び出す。
頭はぼんやりしていても、腕っぷしは強いチョルス。セッピョルと一緒に東大邱への珍道中が始まる。目指すはイ・スンヨプ選手のサインボール。だが、東大邱にはチョルスの重大な過去が隠されていた…。
アジコのおすすめポイント:
キュートなイラストのオープニングも楽しい、チャ・スンウォン主演のハートウォーミングドラマです。力持ちだけど頼りない父親としっかり者の娘が心を通わせるまでをじっくり描きます。単なる親子愛のドラマに留まらず、その裏にある過去の出来事から人道愛までを描いており、感動必至。主人公がなぜこんなに多くの人に愛されているのか、納得の展開となっています。監督はユ・ヘジン主演の『LUCK KEY/ラッキー』でも笑わせてくれたイ・ゲビョク。娘役はこの役のために頭を丸めたというオム・チェヨン。地元ヤクザまでもひれ伏してしまうチョルスの正体とは一体? 過去を乗り越えて、新しい未来へ踏み出す主人公を応援しながらご覧ください。(チャ・スンウォン、どんな役も上手い!)
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