神と共に 第二章:因と縁
(神と共に:因と縁/
Along with the Gods:The Last 49 Days)
story
3人の使者、カンニム(ハ・ジョンウ)、ヘウォンメク(チュ・ジフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)は1000年間で48人を転生へ導いた。あと一人で自分たちも新しい生が得られる。49人目の亡者は消防士キム・ジャホン(チャ・テヒョン)の弟で、怨霊となったキム・スホン(キム・ドンウク)だった。しかし本来、冥界の法では怨霊は消滅させなくてはならない。
スホンも「貴人」であったが、無念の死を遂げやむなく怨霊になった。それを証明したいというカンニムの嘆願を受け、閻魔大王(イ・ジョンジェ)は裁判と引き換えに条件を出す。それは、とっくに寿命が尽きているのに、屋敷神ソンジュ神(マ・ドンソク)に守られて下界にとどまっている老人チュンサム(ナム・イル)を、裁判の期限である49日以内に連れて来ることだった。
スホンの死の真相調査はカンニムが引き受け、ヘウォンメクとドクチュンは下界へ降り立つ。チュンサム老人は7歳の孫ヒョンドン(チョン・ジフン)と再開発地域の家に住んでいた。立ち退きを迫る暴力団に脅されていたが、ソンジュ神は現身までして彼らを守っていた。屋敷神を倒すには、彼の棲家である壺を壊すしかない。
しかし、ソンジュ神の圧倒的なパワーにヘウォンメクとドクチュンは降参。ソンジュ神は二人との再会を喜ぶ。実は彼は、1000年前に死亡した彼らを冥界へ導いた使者だったのだ。老人が孫の小学校入学を見届けるまでとどまるという決意を聞いて、しばらく共同生活をすることに。さらに、二人の記憶から消えている前世も知ることになる。
一方、怖いもの知らずのスホンの旅には、地獄鬼や恐竜たちの襲撃が待っていた。彼の死の真相を探るには、スホンがいた軍隊へ紛れ込むしかない。カンニムはスホンと共に下界へ降り、生前にスホンが可愛がっていた一等兵のドンヨン(ド・ギョンス)と、スホンの親友だったパク中尉(イ・ジュニョク)を調べ始める。
兵役を終える寸前だったスホンは、気の弱いドンヨンをいつもかばっていた。ところが、ドンヨンの銃の誤発射で命を落とすことになる。スホンは死の間際にパク中尉に相談するよう伝えるのだが…。一連の事件を調べるうちに、カンニムは1000年前の自分自身の罪と向き合うことになる。
アジコのおすすめポイント:
地獄巡りが実は家族愛に溢れるヒューマンドラマだった第一章に続き、第二章は複数の物語が重層的に進む展開となっています。キム・ドンウクが演じる兵士の死の真相探しと、第一章にも登場した使者の姿が見える老人を導くために、マ・ドンソク演じる屋敷神と対峙するお話。しかしそれは、3人の使者たちの1000年前の物語とつながっているのでした。なんと巧みな構成! そこに描かれているのは、やはり家族愛。終わってみればそういうことだったのか、と深い感動に包まれる内容になっています。『ジュラシック・パーク』を再現してみたり、愛すべきマプリーの大活躍も挿入しながら、人間の業と許し、再出発を、地獄エンターテイメントとして描いたのでした。キム・ヨンファ監督、お見事。さて、過去を知った3人のこれからはどうなるのか? さらに、続編はあるのか? 劇場でお確かめください。
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