犯罪都市(犯罪都市/The Outlaws)
story
1990年代初頭、ソウルに定着した華僑は加里峰洞にチャイナタウンを築く。2004年、地域を管轄する衿川警察の強力班刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は拳ひとつで街を守ってきた。ビリヤード場で毒蛇組とイス組の刺傷事件が発生すると、ソクトは犯人を捕らえ、それぞれの組のボスにお互い上手くやっていくようにと仲を取り持つのだった。
その頃、中国から3人組の男たちが車で街にやって来る。借金取と称する彼らは、借金をしていた毒蛇組の組員をつるしあげ、駆けつけた組長の毒蛇(ホ・ソンテ)を殺害。残忍なやり方に組員のスンウ(イム・ヒョンジュン)は震えあがり、彼らに恭順する。3人は毒蛇組を乗っ取り、イス組のゲームセンターを襲わせた。
チャン・イスのバラバラ死体が発見され、衿川警察は騒然となる。3人の正体を探るため、ソクトは地元ヤクザのファン社長(チョ・ジェユン)を訪ねる。3人はハルビンから来た朝鮮族で、300人の構成員を持つ黒竜組のボス、チャン・チェン(ユン・ゲサン)と部下だった。その3人がファン社長のサロンへ遊びに来て騒動を起こす。
縄張りを荒らされたイス組のチャン・イス(パク・チファン)、部下に重傷を負わされたファン社長もチャン・チェンらの動きを追う中、ソクトたち強力班も彼らの一掃計画を練っていた。この事件を解決すれば昇進も間違いない。ところが、ソクトはチョン班長(チェ・グィファ)と共に署長(チョン・インギ)に呼び出される。
そこには、広域捜査班のチーム長(チョ・ジヌン)が待っていた。事件が大きいため、捜査を任せることになったという。ソクトは一計を案じ、この機会に朝鮮族の一斉摘発をするためすでに網を張っており、10日間で25人を逮捕すると豪語してしまう…。
アジコのおすすめポイント:
2004年にソウルのチャイナタウンで実際に起こった朝鮮族組織の一斉摘発事件を元に作られた刑事アクションドラマです。主演は『新感染 ファイナル・エクスプレス』以来、マブリー(ラブリーなマ・ドンソク)の愛称でブレイクしたマ・ドンソク。本作で長編デビューを飾ったカン・ユンソン監督とは18年前からの親友で、この映画は二人の夢がかなった作品でもあります。冒頭、いつもよりもさらに身体を大きくしたドンソクが登場。それもそのはず、俳優になる前の彼はボディビルダー&フィットネストレーナーだったんですね。そんな彼が、電話しながらヤクザを片手でバシバシやっつける、もの凄く強くてちょっとかわいい刑事を、人情味たっぷりと演じています。対するイケメン、ユン・ゲサンは初の悪役に挑戦。これがまた、メチャクチャ悪い奴で、ぞっとするような狂気の男を演じています。こんな役柄もできるんですねえ。そのほかにも、ドラマでお馴染みのチョ・ジェユンや、ユン・ゲサンのこれまた狂気の手下役で助演男優賞を多数受賞したチン・ソンギュも出演。「シグナル」のチョ・ジヌンが広域捜査班エリートでカメオ出演するなど、見どころたくさん。刑事たちの熱いドラマをご堪能ください。
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