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ダンガル  きっと、つよくなる

製作:アーミル・カーン
監督:ニテーシュ・ティワーリー
脚本:ピユシュ・グプタ、ニテーシュ・ティワーリー
撮影:サタジット・パンデ
編集:バリュー・サルージャ
衣装:マキシマ・バス
音楽:プリータム・チャクラボルティー
出演:アーミル・カーン、サークシー・タンワル、ファーティマー・サナー・シャイク、サニャー・マルホートラ、アパルシャクティ・クラーナー、ザイラー・ワシーム、スハーニー・バトナーガル

2016年/インド
日本公開日/2018年4月6日
カラー/シネスコ/5.1chデジタル/140分
字幕:稲田嵯裕里
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/ギャガ
(c)Aamir Khan Productions Private Limited and UTV Software Communications Limited 2016
2017年 フィルムフェア・アワード 作品賞
 監督賞(ニテーシュ・ティワーリー)/
 俳優賞(アーミル・カーン)/
 アクション賞(シャム・コーシャル)
2017年 ナショナル・フィルム・アワード
 助演女優賞(ザイラー・ワシーム)
2017年 オーストラリア映画&テレビ芸術アカデミー賞
 ベスト・アジア・フィルム
2018年 スクリーン・ウィークリー・アワード 作品賞
 監督賞(ニテーシュ・ティワーリー)/
 脚本賞(ピユシュ・グプタ、ニテーシュ・ティワーリー他)/
 音楽賞(プリータム・チャクラボルティー)/
 編集賞(バリュー・サルージャ)/
 有望新人男優賞(アパルシャクティ・クラーナー)/
 子役賞(スハーニー・バトナーガル)


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ダンガル きっと、つよくなる(Dangal)

story

 レスリングを愛し、国内チャンピオンにまでなったマハヴィル(アーミル・カーン)。だが、世界チャンピオンである金メダルを取る夢を諦め、生活のために田舎の公務員として働いていた。金メダルの夢は息子に託そう。そう願ったものの、次々と生まれた子どもたちは皆、女の子。甥っ子の少年オムカルも、その様子を見守っていくことになる。

 マハヴィルが夢を諦めて10数年後、近所の男の子の母親に呼び出される。そこにはボコボコにされた男の子たちがいた。なんと、長女ギータ(ザイラー・ワシーム)と次女バビータ(スハーニー・バトナーガル)が、悪口を言う男の子たちをやっつけてしまったのだ。娘たちの中に、自分の格闘DNAが受け継がれていると信じたマハヴィルは、反対する妻ダーヤ(サークシー・タンワル)を説得し、試しに1年間、娘たちにレスリングの訓練をすることにする。 

 それから、毎朝5時からの厳しい肉体改造が始まった。Tシャツに短パン、走るのに邪魔な髪は短く刈り上げられ、お菓子やスパイス料理も禁止。レスリング場の使用を断られると、マハヴィルは土のリングを作り、オムカル(リトウィク・サホール)を相手に練習をさせた。苛酷な境遇に二人は「あんな父親、要らない」と涙ぐむが、親の勧めで結婚させられる友人から「いい父親よ」と諭される。マハヴィルは娘たちの未来を想っているからだ。

 翌朝から二人は特訓に励み、才能が開花。男子のレスリング大会に出場したギータは話題となり、次々と対戦相手を倒していく。やがてバビータも参戦し、二人は男を投げ飛ばす少女として人気者になっていった。全国大会にも出場したギータ(ファーティマー・サナー・シャイク)は、いくつもの大会を制覇。ついにシニアの全国チャンピオンも獲得し、目指すは国際大会での金メダルのみとなるのだが…。

アジコのおすすめポイント:

アーミル・カーンの主演映画にハズレなし!しかも、今回は実話の映画化です。実在のマハヴィル・シンが、4人の娘たち全員をレスリングの選手にしようと考えた話を、ニテーシュ・ティワーリー監督が耳にし、自分が感じた感動を多くの人に伝えたいと即映画化を決意。ギータとバビータ本人に取材を重ね、重たくなってしまいがちなテーマにユーモアと楽しさをプラスして脚本を練り上げました。

さらに、プロデュースも担当したマハヴィル役のアーミル・カーンは、5ヶ月をかけて体重を97キロに増量! 中年時代を撮影後、再び5ヶ月をかけて体重を70キロに戻し、選手時代の撮影をしたそうです。ギータとバビータの少女時代と青年時代を演じた4人はオーディションで選ばれました。彼女たちも、レスリング選手になるための訓練を受け、レスリングシーンはすべて自分たちで演じています。そして、実在のギータとバビータは、2018年現在までに国際大会で29個のメダルを獲得しているそうです。来る東京オリンピックでは、インドの女子レスリングチームにも注目したいものです。

と、うんちくはこれくらいにして、可憐な少女たちが葛藤を超えて逞しく成長し、屈強な男どもを投げ飛ばしていく活躍ぶりは爽快。ギータがナショナルチームに入ってからは、新旧の教育方針の対立、父と娘の対立とハラハラする場面も。そして、ラストには大きな感動が待っています。「ダンガル!ダンガル!」とリズムを刻むエンディングロールまで、目を離さずにお楽しみください。


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