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ルンタ

監督:池谷 薫
企画:池谷 薫
撮影:福居正治
編集:池谷 薫、新津伊織
音響:渡辺丈彦
聲明:ダラムサラ・ギュト僧院
出演:中原一博、ダムチュ・ドルマ、ジャミヤン・ジンパ、ロプサン・ジンパ、ロプサン・ノルプ、ソナム・トプギャル、山崎直子、クンチョク・ニマ、ツェベル・ラモ、ダライ・ラマ14世(テンジン・ギャンツォ)

2015年/日本
日本公開日/2015年7月18日
カラー/16:9/5.1サラウンド/DCP/111分
字幕:赤松立太
配給:蓮ユニバース
(c)Ren Universe 2015

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ルンタ(Lung Ta)

story

 2009年以降、チベットでは中国の圧制に対して自らに火を放ち抵抗を示す「焼身抗議」が後を絶たない。その数141名(2015年3月3日現在)。今も多くの命が失われている。彼らはなぜ、このような決意をしたのか? その時、何を思っていたのか?

 インド北部の町ダラムサラには、亡命したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の亡命政府がある。この町に30年間住み続ける日本人建築家、中原一博(62歳)は、NGO代表として故郷を失ったチベット人を支援。「焼身抗議」のリポートをブログで配信している。

 監督の池谷薫は中原の活動を紹介しながら、彼と共に、かつて政治犯として監獄に囚われていた人々や、外国メディアの前で決死の抗議を行った青年僧たちを取材。また、ルンタが舞うチベットを訪れ、焼身抗議があった現場や祈る人々の姿をとらえていく。

●アジコのおすすめポイント:

信心深く、平和を愛する素朴な民、チベットの人々がいかに逆境に立たされているかが、ダラムサラで長年チベットの人々と向き合ってきた日本人、中原一博さんの目を通して紹介されていきます。その根底にあるのは、中原さんの感じた疑問と深い哀しみ。悲しい抗議を行った一人一人のバックグラウンドを調べ、彼らの思いを掬い取ろうとする行為は祈りのようです。ドキュメンタリー『ダライ・ラマ14世』(渋谷ユーロスペースにて7/24まで)も公開中の今、チベットの現状を知り、チベットの人々の心に触れるまたとない機会となるでしょう。チベットの風にはためく祈り札「ルンタ(風の馬)」が連なる旗の音は、まさに馬が翔けて来るようです。たくさんの願いが天に届きますように。

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