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皇帝のために

監督:パク・サンジュン
脚本:イ・ヨンス
撮影:チャ・テギュン
編集:キム・チャンジュ、パク・ギョンスク
アクション監督:ハン・ジョンウク
美術:パク・ジェホン
衣裳:ソン・ナリ
音楽:ダルパラン
出演:イ・ミンギ、パク・ソンウン、イ・テイム、イ・ジェオン、パク・チヌ、キム・ジョング

2014年/韓国
日本公開日/2015年6月20日
カラー/シネスコ/5.1ch/104分
字幕:李英愛
配給:彩プロ
(c)2014 Opus Pictures

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皇帝のために(皇帝のために/For The Emperor)

story

 スター選手として活躍しながら、肩を壊して二軍落ちとなった野球選手のイ・ファン(イ・ミンギ)は、一軍復帰のチャンスを狙いながらも野球賭博に手を染め、八百長試合を行っていた。分け前を受け取ったその日、検察が賭博場を摘発。ファンも逮捕されてしまう。

 選手生命は終わったが、ファンは検事(パク・チヌ)のはからいで釈放される。儲けた金を使って暴力事件を起こすファン。相手は釜山最大規模の暴力団組織「皇帝キャピタル」の取立て屋だった。組織の代表チョン・サンハ(パク・ソンウン)はファンを気に入り、彼を運転手として雇う。

 黙々と仕事をこなすうちに、サンハから度胸と腕っぷしも見込まれたファンは、組織の一員として迎えられ、頭角を現していく。スポーツ賭場サイトの運営を任され、組織の重要ポストを担うようになったファンは、秘かに惚れていたクラブの女社長チャ・ヨンス(イ・テイム)とも関係を持つ。

 3年後、組織は「皇帝ファイナンス」の名でリゾート事業に力を入れ始めていた。部長に昇進したファンは、スポーツ賭場サイトの運営から手を引くようサンハに言われる。いら立ちを募らせるファンは、サンハからの独立を企て、組織を牛耳る会長ハンドゥク(キム・ジョング)に近づく。

 その頃、野球賭博摘発で服役していたジャクドゥ(チョン・フンチェ)が出所。組織に復讐しようとするジャクドゥは、サンハを拉致する。ファンが駆けつけて救い出すが、瀕死のジャクドゥはファンに野球賭博摘発事件の首謀者はサンハだと告げた…。

●アジコのおすすめポイント:

野球賭博に手を染めて身を持ち崩した選手が、裏組織に入ってのしあがっていく韓国アクションノワールです。目ざすのは組織のトップ「皇帝」の地位。運命に翻弄された青年が、実は自分の人生が仕組まれていたことを知り、それを逆手に野望を抱いて変身していく様は見応えあり。ソフトで明るいイメージだったイ・ミンギが笑顔を封印。前作の『その怪物』に続いて狂気をはらむ男の演技を進化させ、普通の青年が逞しい男へと変貌していく姿を力強く演じています。本作ではハードなベッドシーンにも挑戦。そんな彼との因縁を持つ男を演じるのが、旬の俳優パク・ソンウン。この二人の男の関係が、物語の大きなキーとなっています。果たして、主人公の未来は黒なのか?白なのか?様々な伏線にも注意しながら、じっくりとご堪能ください。(本作は劇場公開と同時に、シネマートチャンネルでも配信中です。)


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