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監督:チー・ポーリン
撮影:チー・ポーリン
製作総指揮:ホウ・シャオシェン
音楽:リッキー・ホー
中国語版ナレーション:ウー・ニエンチェン(呉念真)
日本語版ナレーション:西島秀俊

2013年/台湾
日本公開日/2014年12月20日
カラー/ワイドスクリーン/5.1ch/93分
配給:アクセスエー、シネマハイブリッドジャパン
(c)Taiwan Aerial Imaging, Inc.
2013年 台湾金馬奨 最優秀ドキュメンタリー賞
2014年 ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭
 長編ドキュメンタリー審査員特別賞/撮影賞(チー・ポーリン)

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天空からの招待状
(看見台湾/Beyond Beauty TAIWAN FROM ABOVE)

story

 雲海の狭間から、大山脈が現れる。続いて、海に囲まれた島国・台湾の美しい海岸線や入江。岩肌がむき出しになった山脈 、青々とした緑に覆われた山脈が映し出される。「少し背伸びして台湾を見てみましょう」

 リン・チンタイの歌声をバックに映し出されるのは、 雪の中央山脈、大覇尖山、大尖山。森に目を移せば、湖森林、水漾森林、そして台北にある陽明山の火口付近、萬里池。高山のサファイヤと呼ばれる嘉明湖が登場する。台北の桶后渓、清水断崖を経て海が美しいリゾート地、墾丁南湾へ。観音藻礁や老梅石槽も美しい。

 大自然から人々が生活を営む漁船、養殖場、田園風景、そして都市を映し出した後、ここからは負の側面を紹介。台風や水害による土砂災害、堆積した流木、人間による森林伐採など、大地の疵が映し出される。貯水池に溜まる土砂問題や地下水汲み上げによる地盤沈下は深刻だ。

 最後に紹介されるのは、苗栗県の後龍で行なわれている有機農業。さらに、日本で有機農業を学んだライ・チンソンが、 宜蘭で推進している有機農業システムも、未来への重要な一歩として紹介される。

●アジコのおすすめポイント:

台湾の公務員として20年以上、空撮を続けて来たチー・ポーリン監督が、環境破壊の実態を憂い、大自然の美しさや人々の生活を紹介しながら問題提起を行なっているドキュメンタリー作品です。講演会で訴えても手応えがなかったことから、それならば自分が見たものをそのまま映像にして見てもらおうと思ったのが映画化のきっかけ。定年まで後2年でありながら、それまでのキャリアを捨てて映画製作に専念。苦労した資金集めも、ホウ・シャオシェン監督が協力したおかげで、ドキュメンタリー映画史上最高の製作費を集めることができたのでした。かけがえのない故郷を守るため、心血を注いだチー・ポーリン監督の驚異的な映像美の数々。リッキー・ホーによる素晴らしい音楽、『セデック・バレ』のリン・チンタイによる原住民の歌と共に、ぜひ大スクリーンでお楽しみください。中国語版オリジナルのウー・ニエンチェンによるナレーションも味がありますが、西島秀俊が担当した日本語版ナレーションも素敵です。


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