ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪
(狄仁傑之神都龍王/Young Detective Dee:Rise Of The
Sea Dragon)
story
西暦665年、唐朝末期。敵国に送り出された10万の水軍が、海中に潜む謎の黒い影に襲撃され壊滅する。龍王の怒りを鎮めるため、都一の美しい花魁イン(アンジェラベイビー)が龍王を祀る廟に幽閉されることになるが、迷信を信じない則天武后(カリーナ・ラウ)は、大理寺(最高裁判所)の司法長官ユーチ(ウィリアム・フォン)に、10日間で怪事件を解明せよと命じる。
その頃、洛陽の大理寺に若きディー・レンチェ(マーク・チャオ)が判事として赴任してくる。行列見物の途中で怪しい男たちを見つけ、インの誘拐計画を察したディーは、彼女の救出に成功。だがその夜、インの部屋に怪物が現れる。池に逃げ込んだ怪物をディーが追うが見失い、ユーチは怪物との関係を疑ってディーを逮捕してしまう。
ディーは地下牢で知り合った医官シャトー(ケニー・リン)と共謀して牢を脱出。事件を調べはじめる。インの告白によると、怪物の正体は半年前に恋に落ちた詩人ユエン(キム・ボム)ではないかと言う。彼は朝廷御用達の名門茶屋・清心茶房の御曹子だが、体調がわるくなり音信不通になっていた。そして怪物は彼女のかんざしを持っていたのだ。
ディーたちは、命がけで怪物との接触を図り、シャトーの師匠ワン(チェン・クン)の元に連れて行く。ユエンは人体を支配する虫・蟲(こ)により、姿を怪物に変えられていたが、ワンの荒療治で次第に元に戻っていく。ユエンの話によると、半年前に東島からやって来たフォ・イー(フー・トン)に蟲を盛られ、治療法と引き換えに門外不出の雀舌茶の製法を教えたという。
蟲を盛ったお茶は、すでに宮廷に献上されていた。ディーはユーチを呼び出し、則天武后の元を訪れる…。
●アジコのおすすめポイント:
名探偵ディー・レンチェが帰ってきました! 前作『王朝の陰謀/判事ディーと人体発火怪奇事件』では、アンディ・ラウを主人公に、ツイ・ハークの完全復活!と言わしめた本シリーズ。今回は若きディー役に台湾のマーク・チャオを迎え、共演は絶好調のウィリアム・フォンとケニー・リン。この3人の活躍により、アンジェラベイビーと韓国から参戦したキム・ボムが絡む怪事件を解決。さらに、最大の謎とされる海の龍王との死闘を描いていきます。イケメンぶりを封印してマッドドクターを演じたチェン・クンも見どころ。一気に若返ったキャストも魅力ですが、やはり一番の見どころはツイ・ハークならではの摩訶不思議ワールド。人間が自在に空を飛び、海中で白馬が駆けるなど…まさに、ありえねー!映画ならではのシーンが続出して痛快です。オリジナルの3Dでないのが残念ですが、それでも充分に堪能できます。
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