コンスピレーター謀略 [極限探偵A+]
（同謀/Conspirator）
story
私立探偵のチャン・タム（アーロン・クォック）は、殺害された両親と麻薬組織との関係を調べるため、列車でマレーシアに向かう。チョン（ツイ・クワイサン）から教えてもらったチャイ（チェン・クァンタイ）を訪ねるが、パン（ラム・ウェイ）という男の話を聞いている時、自宅に強盗が入ったという電話が入り、急いでタイへ戻る。
タムは荒らされた部屋で、気づかなかった隠し棚から何かが盗まれているのを発見。チョンから、両親が隠していた犯罪証拠だろうと言われる。パンの親友だったファイチャイ（アニウ）を探せと言われたタムは、再びマレーシアへ。地元の私立探偵チェン（ニック・チョン）に、パンとファイチャイ探しを依頼する。
手がかりを得るために、2人は車でチャイの家に向かうが尾行され、チェンの無謀な運転でなんとか切り抜ける。しかし、手付金のことで喧嘩別れに。チェンは馴染みのマー刑事（レオン・リー）から、タムの行動を監視するよう頼まれる。そして、刑務所にいる双子の弟パーホウ（ニック・チョン二役）が、兄貴分から裏切られていたことを知る。
一方、タムはチャイから両親殺しの捜査は諦めろと言われるが納得せず、ボー（リョン・ガーゴウ）が何か知っているかもと、住所を渡される。その頃、チェンは弟の面会にでかけようとして襲われ、得意のカンフーで撃退。しかし、持病の喘息で弱っているところを殴られ失神。気づくとシャツに「捜索をやめないと殺す」と書かれていた。
ボーを訪れたタムも襲われ、チャイに不信感を抱く。タムは再び探偵のチェンを訪ね、協力を依頼。一緒にチャイの家に向かうが、店で殺人事件が起こっていた。タムはボーを訪れ、両親から預かったというカセットテープを渡される。
●アジコのおすすめポイント：
ついに、探偵シリーズ3部作の完結編です。1作目で発見された両親の亡骸と2作目でもたらされた情報を元に、舞台はマレーシアへ。地元の私立探偵と協力して、事件の真相に近づいていきます。今回は眼鏡なしのアーロン。一貫してシリアスな影帝アーロンに対し、こちらも影帝のニック・チョンが陽気な相棒として登場。2人のコントラストとコンビネーションが絶妙で、複雑な事件を暴いていきます。ニックが木人拳の達人で双子という設定になっているのも愉快。双子の弟にまつわるエピソード、2までの相棒だった刑事チャックとのエピソードもきれいに収拾されていきます。登場人物が多く、次々と新たな名前が出て来るので、初見は混乱するかも。2度観るのがオススメです。この探偵コンビで、あらたなスピンオフも観てみたいもの。ちなみに、パン・ブラザースの最新作『インフェルノ 大火災脱出』が、本特集に続く6/21より公開予定です。
 
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