| ツイン・ドラゴン（雙龍會/The Twin Dragons）
story
香港の病院で双子の赤ちゃんが誕生する。両親（シルビア・チャン＆ジェームズ・ウォン）の喜びもつかの間、病院へ搬送された凶悪犯が弟を人質に逃走。男は捕らえられるが、弟は行方不明になってしまう。両親は深い失意のまま兄を連れて渡米。一方、弟はホステス（メイベル・チャン）に拾われて育つ。
28年後。ニューヨークで注目のピアニスト兼指揮者として活躍するマー（ジャッキー・チェン）は、演奏旅行で香港へやって来る。一方、喧嘩に強いボミー（ジャッキー二役）は自動車修理工となり、兄貴分のターザン（テディ・ロビン）と気楽に働いていた。
ある日、ボミーはターザンが惚れているクラブ歌手のバーバラ（マギー・チョン）を救ったことで、ギャングのウィン（アルフレッド・チョン）たちとトラブルに巻き込まれる。一方、マーは叔父の娘サリー（二ナ・リー）と政略結婚をさせられようとするが、サリーの恋人ロッキー（ジェイミー・ルク）がホテルに乗り込んできた。
ホテルや喫茶店で何度かすれ違うボミーとマー。周りは二人を取り違え、バーバラはマーと、サリーはボミーと仲良くなる。やっと顔を合わせた二人は、入れ替わりながら事態を収拾しようとするが、ギャングの人質となったターザンを救うため、二人で力を合わせて立ち向かう。
●アジコのおすすめポイント：
俳優だけでなく監督やプロデューサーとしても頭角を現していたジャッキー・チェンと、香港映画最盛期の頃の香港監督協会が手を組んで作りあげた92年のお正月映画です。アメリカで育った裕福な音楽家と香港の下町で逞しく育った自動車修理工という、対照的な2つのキャラクターを演じるジャッキーの演技も見どころですが、そのキャラクターと双子の特徴を活かしたアクションシーンもよくできています。共演は国際女優となったマギー・チョンと、今やジェット・リー夫人のニナ・リー。劇中、マギーが歌う素敵な歌声はシャーリー・クァンの声。若い頃のテディ・ロビンの弾けっぷりも可笑しいですが、あちこちに総出演している監督たちを探すのも一興。香港の映画監督は脇役でよく映画出演しているのですが、これだけ揃うと壮観です。皆の楽しそうなこと。あなたは何人見つけられるでしょうか？
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