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太極/ヒーロー

監督:スティーブン・フォン
原作:チェン・クォフー
脚本:チョン・シャオツァ、チャン・ジアルー
撮影:ライ・イウファイ
編集:シャオ・シャン、チョン・シャオツァ、シュー・ウェイジェ
アクション監督:サモ・ハン・キンポー
美術:ティン・イップ
音楽:石田勝範
出演:ユエン・シャオチャオ、アンジェラベイビー、レオン・カーファイ、ウィリアム・フォン、ニッキー・シエ、エディ・ポン、ピーター・ストーメア、チェン・スーチョン
ゲスト出演:ユン・ピョウ、パトリック・ツェー、ダニエル・ウー

2012年/中・香
日本公開日/2013年7月6日 *2013夏の中華大傑作映画まつり
カラー/シネマスコープ/デジタルドルビー/100分
配給:ツイン
(c)Huayi Brothers Media Corporation

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太極/ヒーロー(太極2英雄崛起/Taichi II)

story

 鉄の怪物「トロイ」を破壊した露禅(ユエン・シャオチャオ)は、村の平和を守った勇者として讃えられるが、同時に秘伝の陳家拳(陳式太極拳)の技を盗んだとして、掟に従い処罰されようとしていた。しかし、露禅の才能を見抜いた陳(レオン・カーファイ)は、彼を助けるため玉娘(アンジェラベイビー)の婿にする。

 村では盛大な婚礼が行われるが、玉娘は夫婦でいるのは形だけとつれない。寝所は別にして、毎晩、露禅に陳家拳の訓練をするのだった。その頃、長年失踪したままだった長男の栽秧(ウィリアム・フォン)が、10年ぶりに妻(ニッキー・シエ)を連れて戻って来る。

 栽秧は、よそ者に秘伝の技を伝えると、陳家に伝わる「銅鐘の予言」通りに禍いが起こると主張。その時、青銅鐘が鳴り響き、露禅は再び追放されようとする。しかし、鐘の細工を見破った陳により、栽秧は再び妻を連れて村を出て行った。幼い頃から陳家拳より機械工作が得意だった栽秧は、それが元で父と仲違いをしていたのだ。

 栽秧は空を飛ぶ夢を叶えるため、西洋技術を利用して、自ら天威翼(パラグライダーのような飛行機)を発明していたが、失敗。さらに、それに財を注ぎ込んだため、困窮していた。陳家溝に復讐を誓う方(エディ・ポン)が、そんな栽秧に目をつけて仕組んだことだった。

 方は東インド会社のフレミング公爵(ピーター・ストーメア)から支援を受け、大砲を使って陳家溝を襲撃しようとしていた。一方、陳との修行でついに心眼が開いた露禅は、玉娘のために「トロイ」の残骸を破壊。ついに玉娘のハートを射止め、二人は結ばれる…。

●アジコのおすすめポイント:

楊式太極拳の創始者、ヤン・ルーチュアン(楊露禅)の若き日を描く3部作シリーズの2作目。前作でなんとか陳家に迎えられたルーチュアンが、さらなる試練を乗り越え、ついに時の皇帝(惇親王)から太極拳の名前を拝命するまでを描きます。本作で注目なのは、陳家の長男ザイヤン(栽秧)を演じるウィリアム・フォン。『妖魔伝』でもいい味を出していましたが、本作では武術家の家に生れながら、機械を使った発明が好きな息子を演じ、レオン・カーファイとの複雑な親子関係を演じています。本作でもゲストスターの登場シーンがお楽しみですが、終盤のユン・ピョウとユエン・シャオチャオの大厨房での対決シーンは名場面と言えるでしょう。こんな闘い方があったとは! 悪役側では、ハリウッドスターのピーター・ストーメアが登場。彼はシリーズ最終章『太極3巓峰在望』で暗躍しそうな雰囲気ですが、この3作目がどうなるのか気になるところです。それにしてもレオン・カーファイ、どんな役を演じても上手いなあ。

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