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大魔術師

監督:イー・トンシン
原作:「大魔術師」(作・張海帆)
脚本:イー・トンシン、チュン・ティンナム、ラウ・ホーリョン
撮影:北 信康
編集:コン・チーリョン
アクション監督:トン・ワイ
出演:トニー・レオン、ラウ・チンワン、ジョウ・シュン、チョン・プイ、ウー・ガン、ヤン・ニー、澤田拳也、ラム・シュー、アレックス・フォン
特別出演:ダニエル・ウー、ツイ・ハーク、ビンセント・コク

2011年/香港
日本公開日/2013年1月5日
カラー/128分/北京語
配給:ツイン
(c)Emperor Motion Picture Limited, Bona Entertainment Company

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大魔術師"X"のダブル・トリック
(大魔術師/The Great Magician)

story

 1920年頃の北京、天橋。権勢をふるう牛大軍の兵隊集めで、劉昆山(ウー・ガン)は蔡中尉(ダニエル・ウー)と組んでインチキマジックを使い、5000人の兵隊を集めていた。彼は漢和映画を設立した日本人、御手洗(澤田拳也)とも親しくしていた。

 牛大軍を率いるのは雷司令官(ラウ・チンワン)。彼は世間では恐れられていたが、実生活では愛を受け入れてくれない第7夫人の柳蔭(ジョウ・シュン)に翻弄される日々を送っていた。柳蔭が関心を示すのはマジックだけ。彼女は牢につながれた父(チョン・プイ)の命を助けるため、第7夫人になったのだった。

 その頃、街に一人の天才的マジシャン張賢(トニー・レオン)が現れる。西洋で技術を磨いた彼は、見事なマジックで人々を魅了していた。雷もその一人で、ある日、彼は張賢を屋敷へ招くが、それは張賢が計算していた事だった。彼は幽閉された師匠と、その娘で婚約者の柳蔭を救い出そうとしていたのだ。

 張賢は、はぶりのいい旺風楼の陳国(アレックス・フォン)に買収された悦客茶楼のリー(ラム・シュー)を信用し、悦客茶楼を買い戻して「張氏魔術館」をオープン。冷たい火を使った魔術で人々を驚かせ、一躍人気の劇場となる。そして、ついに柳蔭を連れ出そうとするのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

「冬の香港傑作映画まつり」第2弾は、イー・トンシン監督が手がけた大陸向けお正月映画です。トニー・レオンが本格的マジシャンを演じるのも珍しく、かなり特訓をした模様。というわけで、大規模なマジックも披露され、楽しむことができます。撮影は『新宿インシデント』の日本人カメラマン、北信康が担当。ジョウ・シュン、ラウ・チンワンなどメインから脇役までオールキャストなのも楽しく、最後のどんでん返しまで目が離せません。様々な映画のパロディが出てくるのもミソ。さて、いくつの作品がわかるでしょうか? エンディングロールで、トニー・レオンとジョウ・シュンのデュエット曲が流れるので、そちらもお楽しみに。



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