燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘
(打擂台/Gallants)
story
子どもの頃はヒーローに憧れ、ライバルをいじめてばかりいたチョン(ウォン・ヤウナム)。今は不動産会社で働くひ弱なサラリーマンとなり果て、上司から土地買収を命じられて辺鄙な村へ派遣される。喉が渇いて立ち寄った売店で、「香港武術争奪戦」のCMを見たチョンは、強くなりたいと昔の夢を思い出す。
ふとしたことで、袋を背負った男ソン(ブルース・リャン)に助けられたチョンは、彼のカンフー技を見て弟子入りを決意。たまたま入った喫茶店でソンを見かけ、弟子入りを頼むが断られる。この店も、都市開発で立退きの対象になっていた。
店をやっているのはセン(チェン・クァンタイ)とソン。二人は武術家で、その店はかつて彼らの師匠ロー(テディ・ロビン)が指導する羅新門のカンフー道場だった。だが、ローは試合の途中で失神したまま、上の部屋で30年も眠り続けていた。そんなローを見守ってきたのは、看護士のフェン(シウ・ヤムヤム)だった。
仕事に戻って地主を尋ねたチョンは、自分がかつていじめたマン(MCジン)と再会する。渡米して強くなったマンは地主の息子で、荒くれのトン(ロー・ウィンチョン)たちを使って土地買収を進めていた。トンは腕のたつ兄イー(ロー・マン)を連れて、喫茶店に夜襲をかけるが、その最中、突然ローが目覚めてしまう…。
●アジコのおすすめポイント:
アンディ・ラウが製作総指揮を務め、俳優のラム・カートンが初プロデュースした作品です。香港といえば、やはりブルース・リーに代表されるカンフーの達人やアクションスターの宝庫。そんなスターたちへのリスペクトを込めて作られたのが本作。『少林サッカー』で復活したブルース・リャンをはじめ、チェン・クァンタイやロー・マンなど往年のカンフースターが総出演。歳をとることへの悲哀も交えつつ、気合だけは負けないじじぃたちの生き様を温かく見つめます。しかし、なんといっても一番印象的なのは、テディ・ロビンの怪演ぶりでしょう。
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