監督:クー・チャンウェイ
脚本:クー・チャンウェイ
撮影:ヤン・タオ、クリストファー・ドイル
編集:リー・ディアンシー
美術:ワン・ウェイリャン、ハン・ダーハイ
出演:チャン・ツィイー、アーロン・クォック、プー・ツンシン、タオ・ザール、ウェンリー・チャン、ワン・バオチャン、スン・ハイイン
特別出演:チアン・ウェン、ルー・チュアン、フォン・シャオガン
2011年/中国
日本公開日/2012年12月15日
カラー/100分/北京語
配給:ツイン
(c)2011, Stellar Mega Films Ltd, Hing Lung Worldwide Group Limited, Beijing Harmony & Harvest Media Ltd, Beijing Forbidden City Film Co, Pioneer TV & Movie Production Ltd of Chengdu Media Group.
2011年 ローマ国際映画祭 個性的女優賞(チャン・ツィイー)
2011年 上海映画評論家協会賞
監督賞(クー・チャンウェイ)/女優賞(チャン・ツィイー)
2011年 北京大学生映画祭 監督賞(クー・チャンウェイ)
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最愛(Love for Life)
story
90年代の中国。山間部の貧しい村、娘娘廟村。柿を拾った12歳の少年が死んでしまう。村人を売血に勧誘し、注射器によるエイズ感染を広めてしまったチーチュアン(プー・ツンシン)の息子だった。村ではエイズのことを「熱病」と呼び、村人が次々と死んでいた。
チーチュアンの父のチュー(タオ・ザール)は責任を感じ、廃屋となった学校に感染者たちを集めて隔離し、共同生活を始める。次男のダーイー(アーロン・クォック)も感染者だった。ダーイーには置いて来た妻子がいるが、夫婦関係はすでに冷えており、妻は一度も会いに来なかった。
ダーイーが孤独を募らせていた頃、学校に紅い上着を着た美しい女性がやって来る。感染者のチンチン(チャン・ツィイー)が、暴力をふるう夫から逃れて来たのだ。同じ孤独を抱えていた若い二人は、すぐ愛し合うようになる。人目を避けて逢瀬を続けるが、やがて仲間に告発され、チンチンは夫に連れ戻されてしまう。
ダーイーは妻と正式に離婚。実家に戻されているチンチンを迎えに行き、二人は一緒に生活を始める。さらに、「正式な夫婦になって同じ墓に入りたい」と願うチンチンのため、ダーイーは父に頼んでチンチンの夫からも離婚を取り付ける。そして新居で幸せな新生活を始めるのだった。
しかし、彼らに残された時間は少なかった。発症した二人は心中を思い留まり、1日でも長く生きていようと、兄の助けで正式な結婚証明書を入手。村の人たちにも知ってもらおうと、二人でお祝いの飴を配って歩く…。
●アジコのおすすめポイント:
「冬の香港傑作映画まつり」第一弾は、チャン・イーモウ、チェン・カイコー作品の名カメラマンで、05年に『孔雀/我が家の風景』で監督デビューを飾ったクー・チャンウェイの最新作。中国映画ですが、香港のアーロン・クォックがチャン・ツィイーと共演した究極のラブストーリーで、撮影にはクリストファー・ドイルも参加しています。実話を元に作られているというのが悲しいですが、アーロン演じるダーイーの明るさと愛のため一途に生きようとする姿に救われます。対する身勝手な兄役プー・ツンシンのふてぶてしいこと! 情熱や結婚、血を表わす赤が効果的に使われています。特別出演の名匠たちもお見逃しなく。
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