画皮 あやかしの恋(畫皮/Painted Skin)
story
秦から漢にかけての時代。将軍ワンシュン(チェン・クン)は、西域での合戦の最中、砂漠の盗賊に捕われていた美しい女シャオウェイ(ジョウ・シュン)を救出し、故郷に連れ帰る。愛する妻ペイロン(ヴィッキー・チャオ)に事情を話し、身寄りのないシャオウェイを家に住まわせるが、彼女は人間の姿をした狐の妖魔だった。
一目会った時からワンシュンに恋をしたシャオウェイは、一途に妻を愛するワンシュンに失望するが、なんとかして彼の心を手に入れようと夢の中に現れ、様々な術を使って誘惑。ペイロンから妻の座を奪おうと企む。
それから3ヶ月後、街では人の心臓が抉り取られる殺人事件が続き、人々は恐怖に怯えていた。犯人はトカゲの妖魔シャオイー(チー・ユーウー)。彼は愛するシャオウェイのために、奪った心臓を彼女に届けていた。その心臓を食べることで、シャオウェイは人間の容姿を保っていたのだ。
一方、共に暮らすうちにシャオウェイの行動や雰囲気に言い知れぬ怖れを抱いたペイロンは、彼女が魔物ではないかと疑い始めるが、夫に相談しても信じてもらえない。悩んだ末、かつて夫の軍を率いていたパンヨン(ドニー・イェン)に手紙を送り、助けを求める。流浪の士となっていたパンヨンは、連続殺人のことを聞いて町へやって来た降魔師のシアピン(スン・リー)と出会い、意気投合する。
妖術によってワンシュンを幻惑するシャオウェイ。妖魔に魅入られた夫の身を案じるペイロン。妻からシャオウェイへの疑惑を告げられても、嫉妬からシャオウェイを疎んでいるのだと思い込むワンシュン。事態は着実に、シャオウェイの望む方向へ進んでいく…。
●アジコのおすすめポイント:
ジョウ・シュン、ヴィッキー・チャオ、チェン・クンと中国が誇る美形スターを揃え、香港のゴードン・チャン監督が中国の古典怪談「聊斎志異」から人気作品「画皮」を再映画化。中国では『レッドクリフ part1』に次ぐ大ヒットを記録し、映画賞も多数受賞しています。『画皮』と言えば66年、そして93年にもキン・フー監督、ジョイ・ウォン主演で映画化(『ペインテッド・スキン』)されており、そちらはうろ覚えながら怪談の印象が強かったような。本作では異形と人間による三角関係、堅い絆の夫婦愛と妖魔のせつない片思い、さらに2人の女性を取り巻く別の妖魔やかつての恋人(ドニー・イェン扮!)の思いなども絡まって、ロマンス度が増しております。尚、今年6月末から、同じキャストで撮りあげさらにパワーアップした3D『画皮2』も公開。こちらも今から楽しみです。
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