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ワンドゥギ

監督:イ・ハン
原作:「ワンドゥギ」キム・リョリョン
脚本:キム・ドンウ
撮影:チョ・ヨンギュ
音楽:イ・ジェジン
出演:キム・ユンソク、ユ・アイン、パク・スヨン、イ・ジャスミン、キム・サンホ、キム・ヨンジェ、パク・ヒョジュ、カン・ビョル、キム・ドンヨン

2011年/韓国
日本公開日/2012年4月28日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/108分
配給:CJ Entertainment Japan
(c)2011 CJ E&M Corporation


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ワンドゥギ(ワンドゥギ/Punch)

story

 幼い頃から、キャバレーで踊る父(パク・スヨン)を見て育ったワンドゥク(ユ・アイン)。父には障害があり、他人よりも背が低いが、ワンドゥクにとっては尊敬すべき大きな存在だった。しかしある日、キャバレーが閉鎖され、父は弟子で同居中のミングおじさん(キム・ヨンジェ)と一緒に、地方の市へ出稼ぎに出てしまう。

 ワンドゥクは、喧嘩っ早いが高校での成績はビリ。クラスには友だちもいないが、担任教師のドンジュ(キム・ユンソク)だけが悩みのタネだった。なにかと「おい、ワンドゥク!」と呼びつけて纏わりつくドンジュは、ワンドゥクが住む屋上の隣りのビルの屋上に住み、困窮学生に支給される生活物資を横取りする嫌な奴。ワンドゥクは教会へ行くたびに「クソドンジュを殺してください」とお願いしていた。

 屋上でのワンドゥクたちのやりとりに、いつも腹を立てて怒鳴り散らすのは隣家の男(キム・サンホ)だ。父が出稼ぎに使う車に嫌がらせをされ、怒ったドンジュから警察に突き出されるが、保釈金を払いに来た男の妹(パク・ヒョジュ)と知り合うことに。それ以来、ドンジュの様子がおかしい。

 一方、クラスで一匹狼のワンドゥクに、美人で優等生のユナ(カン・ビョル)が興味を持っていた。そんな時、ドンジュが突然、逮捕される。ユナはそれを口実にワンドゥクを誘い、刑務所へ面会に行く。ドンジュは容疑が晴れて釈放され、学校にも復帰するが、ワンドゥクはユナのことが頭から離れなくなっていた。

 そんなある日、ワンドゥクはドンジュからおまえの母親はフィリピン人だと聞かされ「会ってみないか?」と勧められるのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」の人気を受けて、「トキメキ☆花美男(コミナム)パラダイス」として上映される2作品の第1弾。主演はユ・アイン。18歳の孤独な高校生ワンドゥクを、自然体で好演しています。そんな彼にしつこく世話をやく、理由ありの型破り教師を演じるのはキム・ユンソク。いつもの恐い役柄とはうって変わり、風采はあがらないけど実は心根のやさしい教師役を見事に演じています。こんな先生がたくさんいたら、救われる子どもたちも多いんじゃないかなあ。先生と生徒の関係だけでなく、親子関係、障害や貧困、人種による差別、移民問題、恋愛…と多様なテーマをうまく組込んでいるところもポイント。お母さん役のイ・ジャスミンも印象的で、この一家がどうなっていくかも見所。人々の心を優しく包みながら、それぞれのエピソードがとても丁寧に描かれており、ラストは幸せな余韻に包まれます。味わい深く、とっても素敵な作品です。

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