881 歌え!パパイヤ(881)
story
リトル・パパイヤ(ミンディー・オン)とビッグ・パパイヤ(ヤオ・ヤンヤン)は、小さい頃からゲータイ(歌台)の歌手になることを夢見ていた。2人はパパイヤ・シスターズと名乗り、ゲータイのオーディションを受けるが、審査員から歌に感情が込もっていないと言われてしまう。そこで、お針子のリンおばさん(リウ・リンリン)から猛特訓を受けることに。
リンは2人の為に、長年疎遠になっていた双子の姉「ゲータイの女神」(リウ・リンリン2役)に助けを求めに行く。女神は2人の願いをかなえてやる代わりに、恋をしてはならないと約束させる。女神のパワーと2人の努力で、パパイヤ・シスターズは徐々に人気スターの道を歩んで行く。
ビッグ・パパイヤは親の反対にも関わらず、自分の夢を追い求めるが、リトル・パパイヤには人には言えない悲しい秘密があった。孤児の彼女は死んだ両親と同じように、ガンに冒されていたのだ。
リンおばさんのデザインによるカラフルで奇抜なコスチューム、打ち込み主体のテクノ・ビートを武器に、スター街道をばく進するパパイヤ・シスターズ。彼女たちはライブのかたわら、ガンを患っている憧れのゲータイ・シンガー、チェン・ジン・ランを救おうと募金活動を始めるが、努力も空しく彼は死んでしまう。
悲しみにくれる2人の前に、強力なライバルが出現する。人気絶頂のパパイヤ・シスターズを妬み、ゲータイの世界から追い出してやろうと考えているセクシー姉妹、ドリアン・シスターズ(メイ&チョイ)だ。彼女たちは、ヤクザのゴッド・ファーザーとタッグを組み、あの手この手でパパイヤ・シスターズの活動を妨害してくるのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
多民族国家のシンガポールから、びっくりムービーの登場です。中華圏の人々の間では、日本のお盆にあたる孟蘭節(ハングリー・ゴースト・フェスティバル)の時期、霊を楽しませるために、街のあちこちでステージパフォーマンスを行います。中でも一番華やかなのがゲータイ(歌台)で、人気スターも誕生。各地を渡り歩く熱狂的ファンも多いとか。そんなゲータイの世界を、アーティストでもあるロイストン・タン監督がやや誇張して映画化。現地で一番多く使われているという威勢のいい福健語を交えて、賑やかに描きます。これまでアート系映画を手がけてきた監督にとっても異色の作品ですが、本作の大ヒットにより、実際のゲータイの世界も派手になってきたとか。衣装のほとんどのアイデアは監督自身によるもの。その数なんと200着!もちろん、紅白歌合戦も参考にしたそうです。このあたりは、監督インタビューで語ってくれていますので、そちらをお楽しみに。
▼監督インタビュー ▼公式サイト 閉じる
|