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裸足のギボン

監督:クォン・スギョン
原案:パク・サンウク
脚本:クォン・スンウォン、チョン・テウォン、クォン・スギョン
撮影:キム・ヨンチョル
音楽:キム・ウチョル、パク・ギョンジン
キャスト:シン・ヒョンジュン/キム・スミ/イム・ハリョン/キム・ヒョジン/タク・チェフン

2006年/韓国
日本公開日/2008年3月8日
カラー/ビスタ/ドルビーデジタル/100分
配給:リベロ
(c)2006 Taewon Entertainment Co., Ltd.
2006年 春史大賞映画祭 助演女優賞(キム・スミ)



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裸足のギボン(Barefoot Gi-bong)

story

 のどかな田舎、タレンイ村に住むギボン(シン・ヒョンジュン)は、幼い頃に高熱病にかかり、年齢は40歳だが知能は8歳のまま。大好きな母(キム・スミ)と二人暮しだ。80歳になる母の代わりに、朝からお湯を沸かして運んであげたり、洗濯したり、買い物について行ったり…。村一番の孝行息子で知られている。雑用でわずかなお金を稼ぎ、食べものをもらうと、靴も履かずに走って母のもとへ。そんな彼を、村人は「裸足のギボン」と呼んでいる。

 ある日、村で開かれたマラソン大会で、ギボンは誰かが落としたゼッケンを拾う。落とし主に渡そうと走っているうちに、いつの間にかマラソンに参加してしまい、見事入賞! その才能に目をつけた村長(イム・ハリョン)は、ギボンを全国アマチュアハーフマラソン大会に出場させようと思いつく。ギボンも賞金で、お母さんに入れ歯を買ってあげられると大喜びだ。

 ギボンをからかってばかりいる村長の息子ヨチャン(タク・チェフン)は、張り切って練習に励む二人がおもしろくない。父がギボンばかりをほめるからだ。一方、最初は選挙の人気取りで、ギボンを優勝させようと考えていた村長は、毎日母のために笑って練習に励むギボンを見て胸をうたれ、ギボンのために本格的なトレーニングを開始する。

 そんな矢先、練習中にギボンが倒れ、心臓に疾患があることがわかる。医者から「これ以上、走らせると命に関わる」と宣告された村長は、マラソンを止めさせようと、わざと突き放してギボンを傷つけるが、ギボンは諦めず一人で練習を続けることに。行きつけの写真館で働くチョンウォン(キム・ヒョジン)にトレーナーを頼むのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

いつもクールなシン・ヒョンジュンが、イメージを180度変えて挑んだ意欲作です。入れ歯を入れて風貌を変え、身体は大きいのにいつもにこにこと手を振りながら走っている、少年のようなギボンさんを見事に演じています。母親役を演じるキム・スミもさすがの名演。親子を見守る村の人たちも暖かく、幸せな余韻が残ります。本物のギボンさんも、にこにこと元気。お母さんと幸せに暮らしています。(アジコ)

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