遠くの空に消えた(into the faraway sky)
story
麦畑と大空に抱かれたのどかな馬酔村に、ある日、転校生がやってくる。楠木亮介(神木隆之介)。村に持ち上がっている空港建設計画の責任者、楠木雄一郎(三浦友和)の息子だ。都会的な亮介は、あっという間にクラスの女子の人気者に。地元の悪ガキ・土田公平(ささの友間)はそれが気に入らず、放課後、さっそく亮介に「勝負」を宣言するが、2人の喧嘩は肥溜めへの落下で引き分けとなる。
仲良く牛のウンコにまみれた2人が歩いていると、目の前に少女の姿が飛び込んできた。両手を挙げ、空に向かって呪文を唱える不思議な少女。彼女は2人に唐突に声をかけた「君たちは、UFOの存在を信じる?」これが、柏手ヒハル(大後寿々花)との最初の出会いだった。
その夜、BAR「花園」では、村人たちによる空港反対の集会が開かれていた。リーダーは、大地主の天童(石橋蓮司)。同じ反対派でも、トバ(田中哲司)たち青年団には反感を抱かれている。そこへ、亮介の父・雄一郎が乗り込んで来て、札束をばら撒く派手なパフォーマンスで反対派に宣戦布告をする。亮介は父の強引なやり方を責めたが、口論になり家を飛び出した。
偶然出会った公平に慰められ、2人で丘へ登って星を眺めていると、「ここ、私の場所よ」という声がした。昼間の少女ヒハルだ。ヒハルは父親にもらったという「星が採れる望遠鏡」を持っていた。公平は興奮して飛びついたが、亮介は疑ってかかる。「パパが嘘つくはずないじゃない」というヒハルの目には、悲しみが入り交じっていた。亮介も彼女の言葉を信じることに決め、満天の星空の下、3人のかけがえのない友情が育まれ始めた。
やがて、空港建設問題は新たな局面を迎え、大人たちの醜い争いに、子供たちも巻き込まれ始めていた。亮介、公平、ヒハルの3人だけは、丘の上に秘密基地を作り、望遠鏡で流れ星を追っていたが、ある日、その基地が何者かに壊され、ヒハルも大怪我をしてしまう。そこで、亮介と公平は一計を案じ…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
「何かを信じられなくなった時、信じ続けるパワーをくれる映画を撮りたい」そう強く願って脚本を書き上げてから7年間。『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が送る、ファンタジックな児童ファンタジー映画です。今や日本のエンタテイメント業界の担う監督が、一瞬一瞬をたいせつに作り上げた、「子供力」満載の映画。100人の子供達が仕掛ける夏休み史上最大の最後のいたずら。自分も幼い頃、こんな時があったときっと思うはすです。
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