マジシャンズ(The Magicians)
story
大晦日の夜。江原道の暗い森の中を、ギターを抱えた女が歩いている。彼女ジャウン(イ・スンビ)は、灯りがこぼれる山荘へ向い、窓から中へ忍び込む。山荘「カフェ・マジシャンズ」では、2人の男ジェソン(チョン・ウンイン)とミョンス(チャン・ヒョンソン)が酒を飲みながら、音楽に熱を上げていた昔話で盛り上っていた。ジャウンもそこに加わるが、彼らには見えない。
ジェソンとミョンスは、高校時代からの親友でバンド「マジシャンズ」のメンバー。3年前に仲間のジャウンが自殺したことで、バンドは解散していた。男たちはもう一人のメンバー、ハヨン(カン・ギョンホン)の到着を待っていた。3年前、ジェソンとジャウンは恋人同士だった。ジェソンは自由奔放なジャウンを心の底から愛していたが、ドラッグを止められない彼女に怒りをぶつける。
ひとりのお坊さん(キム・ハクソン)が店を訪ねて来た。3年前に預けたスノーボードを返してほしいという。ジェソンが探しに行っている間、お坊さんはミョンスに選手時代の思い出を語る。ミョンスはお坊さんとの話の中で、ハヨンへの愛がまだ消えていないことを指摘されて動揺する。3年前、ハヨンは親友ジャウンの死を救えなかったことに責任を感じ、ミョンスに歌えないと言い出す。レコーディングを控え、口論になる2人。
ハヨンがようやくカフェに到着する。お坊さんは3人の思いを知り、ジャウンの命日の儀式を執り行う。そして…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
95分ワンカットで撮られた韓国映画と聞くと、なんだか「難解な芸術映画」をイメージする人もいるかもしれませんが、『マジシャンズ』は若者たちのピュアな青春映画です。街中で、ふと昔の恋人や友だちは今どうしてるのかな?って思うことありませんか。楽しかった思い出は心を暖かくしてくれる。『マジシャンズ』はそんないとおしい映画。肩の力を抜いて流れるカメラワークに身を任せると、「あの頃」の大切な人にきっと逢えるはずです。
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