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弓

監督・脚本:キム・ギドク
撮影:チャン・ソンベク
編集:キム・ギドク
美術:キム・ヒョンジュ
音楽:カン・ウンイル
キャスト:チョン・ソンファン/ハン・ヨルム/ソ・ジソク/チョン・グクァン

2005年/韓国
日本公開日/2006年9月9日
カラー/ビスタサイズ/ドルビー・デジタル/90分
配給:東京テアトル、ハピネット
(c)KIM Ki-duk Film.
2005年 カンヌ国際映画祭 オープニング上映招待作品




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(弓/The Bow)

story

 広い海の上にぽつんと浮かぶ1隻の漁船と、寄り添うように揺れるボート。そこは老人(チョン・ソンファン)と少女(ハン・ヨルム)の2人だけの世界だった。少女を連れてきてから10年、老人は慈しむように大切に彼女を育ててきた。そしてついに3ヵ月後、老人の夢がかなう。彼女が17歳になったら、結婚式を挙げるのだ。老人は1日の終わりにカレンダーに×印をつけ、その日を心待ちにしていた。

 楽園のごとき暮らしにも、先立つものが必要だ。老人はボートで釣り客を運び、漁船を海釣りに開放していた。客の中には、美しく成長した少女に手を出そうとする者もいた。そんな時、老人は弓矢で威嚇して少女を守るのだった。

 弓矢にはもう1つ役割があった。客の間で評判の高い「弓占い」だ。海の上に吊るされたブランコを漕ぐ少女をかすめて、船体に描かれた観音像に矢を放つ老人。ひとつ間違えば命を落としかねない占い方法に客たちは驚くが、少女は艶然と微笑みながら矢の位置で未来を読む。少女と老人は信頼の絆で結ばれているのだ。

 ある日突然、2人の穏やかな世界に嵐が吹き荒れる。少女が、釣り客の1人である大学生らしき青年(ソ・ジソク)に、ひと目で恋をしたのだ。青年もまた、天使のように無垢でありながら、誘い込むような妖しさも秘めた少女の微笑みに、たちまち心を奪われる…。

●宣伝担当者のおすすめポイント:

キム・ギドク監督の映画を見る度に、自分の倫理観や恋愛観をひっくりかえされた気持ちになります。『弓』のラストの衝撃的シーンにあなたは何を思うでしょうか。感動か、それとも嫌悪感か? どちらにしても脳裏に焼きついて忘れられなくなるはずです。いま、キム・ギドク監督の作品を見たことがないなんて絶対にもったいないです!

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