真昼ノ星空(Starlit High Noon)
story
リャンソン(ワン・リーホン)は台湾の殺し屋。今は仕事を1つ終え、沖縄に身を潜めて暮らしている。毎日泳ぎに通うスイミングプール。静かな水の中。ヒマラヤでは真昼でも星空が見えると聞いたことがある。沖縄ではどうだろう。水面に上がるたびに、いつも探してしまう。自転車を走らせ自宅へ帰る。僕がここにいることを誰も知らない。静かで穏やかな生活。寂しいなんて、思わない。
仕出し弁当屋で働く由起子(鈴木京香)。夕方、今日も仕事を終え、誰もいない部屋でうたたねをする。目覚めると店の弁当を食べ、再びでかける。今度は、工事現場の交通整理の仕事。いつもと変わらない毎日。
土曜日。夜のコインランドリー。リャンソンは待っていた。今日は由起子がやって来る。彼女はいつもと同じように洗濯をする。由起子の横顔を盗み見るリャンソン。その顔は、はかなく美しい。声をかけるきっかけがないまま、ある日、街中で由起子を見かけたリャンソンは後をつける。だが、弁当を買って帰ることしかできなかった。
ある日、台湾のボスに電話をしたリャンソンは、あと1週間で帰るように言われる。彼はコインランドリーで由起子を待ち伏せ、思いきって声をかけた。つたない日本語で由起子を食事に誘うリャンソン。だが、由起子は断った。由起子は誰にも心を閉ざしていた。その後、再びコインランドリーで二人は出会い、リャンソンはもう一度由起子を食事に誘う。由起子は、今度は断らなかった…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
光や風、美しい路地や穏やかな暮らしの風景など、観光イメージとは全然違う沖縄を、丁寧にフィルムに焼きつけている中川陽介監督の秀作! 風鈴の音色のような美しい映像が物語るのは、ワン・リーホンをはじめとする登場人物たちの、あまりにも繊細な心の機微です。触れたとたんにすれ違っていく想い、夜明けの空。切ない恋が今にも始まりそうなところで、物語は意外な展開を見せます。ワン・リーホンのつたない日本語に誰もが心をつかまれること必至!
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