エンター・ザ・フェニックス
(大[イ老]愛美麗/Enter The Phoenix)
story
黒社会を牛耳る赤義堂のボス・ホン(ユン・ピョウ)と四頭字会のボス・ファイ(チャーリー・チャン)が、誤解から生じた手下のいざこざで対立していた。犯人を差し出せと詰め寄るファイに、犯人と間違われた男がびびって発砲。だが、銃弾を受けたのはホンだった。「お前が死ぬと俺も死ぬことになる」と双方の組織の将来を考えたホンがファイをかばったのだ。かくして事件は手打ちとなり、今後は互いに手出しを禁じると組織同士の絆は固まったが、いざこざの犠牲者となった遺族の少年が憎しみを込めた眼で睨んでいた。
25年後、病気で余命僅かのホンが腹心のハチ(ロー・ガーイン)に、留学させたままの息子ジョージを探し出し、赤義堂の後を継がせるよう頼む。卒業式の時の写真とゲイであることを手がかりに、ハチは組員で息子のキン(チャップマン・トウ)と共にタイへ旅立った。
ジョージ(ダニエル・ウー)はタイでコックとして働いていたが、留守中に同居人のサム(イーソン・チャン)がジョージと間違えられた上、黒社会のボスに憧れるサムにジョージになりすまして香港へ行きたいと懇願され、し方なくサムの恋人として同行する。が、ホンはすでに他界。幼い頃に別れた父との再会はかなわなかった。
後継者となったサムは、ハチとキンの警護のもとホンの葬儀に参列。ファイが一番弟子のチャウ(スティーブン・フォン)を連れて、葬儀にやって来る。ファイは組織の絆を再び強めるため、娘ジュリー(カレン・モク)とジョージ(に化けたサム)との結婚話を持ちかけ、サムはジュリーに一目惚れするが、ジュリーはジョージに惹かれていった…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
『美少年の恋』『ジェネックス・コップ』などで一躍脚光をあびたイケメン俳優スティーブン・フォンが、ジャッキー・チェンの全面バックアップのもと監督デビュー。彼が初監督すると聞きつけて、香港の新旧豪華俳優・スタッフ陣がこの映画に集まった。集まりすぎてカメオ出演も豪華。ストーリーは、香港の俳優・スタッフが一度は洗礼をうける「黒社会」もの。しかし、単なるドンパチではなく、親子愛・友情・愛情を、軽いコメディ(お馬鹿も含)で包みながら、アクションできっちり引き締める。近頃は韓国映画に押されがちなどと思われる香港映画界ですが、そんな事、まったくございません。
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