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デイジー

監督:アンドリュー・ラウ
脚本:クァク・ジェヨン
製作:チョン・フンタク、アンドリュー・ラウ
撮影:アンドリュー・ラウ、ン・マンチン
アクション監督:ディオン・ラム
美術:ビル・ルイ
音楽:梅林茂、チャン・クォンウィン
主題歌:「Daisy」HEY
キャスト:チョン・ジヒョン/チョン・ウソン/イ・ソンジェ/チョン・ホジン/デヴィッド・チャン

2006年/韓国
日本公開日/2006年5月27日
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/125分
配給:東宝東和
(c) 2006 i Love Cinema. All rights reserved.


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デイジー(Daisy)

story

 ヘヨン(チョン・ジヒョン)は、オランダで暮らす画家の卵。展覧会を間近に控え、忙しい日々を送っていた。週末、広場で肖像画を描いている彼女の前に、ジョンウ(イ・ソンジェ)が客としてやって来る。時間を気にする彼は、絵の仕上がりを待たず席を立ってしまうが、翌日にまた現れ、二人は急速に親しくなっていった。ヘヨンは信じていた。ジョンウこそ、ずっと待ち続けていた幻の恋人だ、と。

 それは、ヘヨンが山間の村に滞在していた夏の日のこと。お気に入りのデイジー畑へ行く途中、丸太橋から足を滑らせ川に転落した彼女のために、誰かが小さな橋をかけてくれた。ヘヨンはお礼として、デイジーの絵を橋の手摺りに残していく。それから1カ月後、匿名の贈り主からデイジーの花が定期的に届けられるようになった。それ以来ずっと、ヘヨンはデイジーの贈り主が姿を現すのを待ち続けていたのだ。

 その話をヘヨンから聞かされ、黙って彼女を抱きしめるジョンウ。彼の胸は引き裂かれそうだった。自分は、ヘヨンが待っていた男ではない。彼の正体は、アジアとヨーロッパを結ぶ麻薬ルートを追跡するインターポールの捜査官。彼が絵のモデルになったのも、実は張り込みのためだった。

 真実を知る男がもうひとりいた。デイジーの贈り主パクウィ(チョン・ウソン)だ。暗殺者の彼は初めて人を殺し、山間の村に身を隠していたときにヘヨンと出会う。その日からずっと彼女だけを想い、広場に部屋を借りて彼女だけを見つめてきた。しかし彼には、匿名で花を贈り続ける以外、思いを伝える術はない。ヘヨンがジョンウと恋に落ちていくのを、彼はただ黙って見つめるしかなかった。

 そんな3人の目の前で、ジョンウを狙った襲撃事件が起り広場は騒然となる。そして、流れ弾を首に受けたヘヨンは声を失ってしまう…。

●アジコのおすすめポイント:

韓国映画ならではの泣ける純愛ストーリーに、香港映画の得意技である刑事と殺し屋というノワールな世界を組合せ、クァク・ジェヨン&アンドリュー・ラウという2大ヒットメーカーによる見事な手腕で観せます! 舞台はオランダと、まさに国籍を超えた映画。ラウ監督ならではの映像も素晴らしく、シーンごとにテイストを使い分け、『頭文字D』的ほのぼの世界から『インファナル・アフェア』風の緊張感ある世界まで堪能できます。ラウ監督のタッチが見事に生きた韓国映画。韓国・香港どちらのファンも満足間違いなし。

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