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うつせみ

監督・脚本・編集:キム・ギドク
撮影:チャン・ソンベク
美術:チュ・ジンモ
音楽:SLVIAN
キャスト:イ・スンヨン/ジェヒ/クォン・ヒョゴ/チュ・ジンモ/キム・ハン/イ・ジョンソプ

2004年/韓国・日本
日本公開日/2006年3月4日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/88分
配給:ハピネットピクチャーズ/角川ヘラルド・ピクチャーズ (c)2004 Happinet Pictures, KIM-Ki duk Film & Cineclick Asia
2004年 ヴェネチア国際映画祭 監督賞(キム・ギドク)
2004年 青龍賞 新人男優賞(ジェヒ)
2004年 映画評論家協会賞 脚本賞(キム・ギドク)





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うつせみ(空き家/3 Irons)

story

 テソク(ジェヒ)はバイクで街を駆け巡りながら、留守宅を探している。空き家に侵入しては、住人が戻るまでのつかの間を過ごすことが彼の日常なのだ。歯を磨き、シャワーを浴び、冷蔵庫を開け、ソファでテレビを見、洗濯をし、その家にある壊れたものを修理する。あたかもその家の主であるかのようにくつろぎ、そして記念撮影をするのだった。

 ある日、豪奢な朝鮮家屋に忍び込んだテソクは、孤独な人妻ソナ(イ・スンヨン)と出会う。独占欲の強い夫(クォン・ヒョゴ)に苛まれ、抜け殻のように生気がなく、ひっそりと生きるソナ。テソクが家に侵入し部屋をうろついている間、ソナは物陰に隠れて彼の行動を観察していた。彼はいったいここでなにをしているのだろう?

 その夜、安心しきっていたテソクは、ソナの視線を感じて驚く。ふたりの視線が重なったその時、ふいに電話が鳴り、夫婦の会話を立ち聞きしたテソクは、ソナの悲惨な結婚生活を知る。そのままテソクは家を立ち去るが、ソナのすがるような眼差しが忘れられず、再び彼女の家に忍び込み、そっとソナを観察する。

 ソナの傷ついた心を癒そうと音楽をかけ、入浴中に着替えを用意するテソク。が、帰宅した夫になじられ、せっかくやわらいだソナの心もたちまち不快感で覆われてしまう。テソクは憤りを感じ、側にあったゴルフクラブでソナの夫にボールを叩き付けると、彼女を連れて家を出た…。

●宣伝担当者のおすすめポイント:

リアリティとファンタジーの間の世界が描かれた作品『うつせみ』。誰もが心の虚空を埋める人を待っています。テソクとソナの不思議な愛の形は、見終った後になんとも言えない幸福感を残します。ヴェネチア映画祭で監督賞受賞の本作。キム・ギドク監督の描く男女の寄り添う愛を、ぜひご覧下さい。

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