故郷の香り(暖〜ヌアン)
story
10年ぶりの故郷の香りを胸いっぱいに吸い込むジンハー(グオ・シャオドン)。北京の役所に勤め、妻と産まれて間もない息子と暮らす彼は、大学に合格してこの村を出たきり、一度も帰ることはなかった。そんな彼が帰郷したのは、高校時代の恩師ツァオ先生の仕事上の問題を解決するためだった。
目的を果たし、すぐに北京に戻ろうとしていたジンハーは、村の橋で柴を担ぐ汗と泥に汚れた女とすれ違う。まるで別人のような姿だったが、その強い眼差しは間違いなく、ヌアン(リー・ジア)だった。彼女はジンハーが青春の日々を捧げた初恋の人だったのだ。
ツァオ先生の家に戻ったジンハーは、ヌアンが村の幼馴染の一人で、耳が不自由で口もきけないヤーバ(香川照之)と結婚したと聞く。二人の間には6歳になる娘がいるという。翌日、ジンハーは雨の中、お土産の飴を持ってヌアンの家を訪ねる。暖かい食事の後、強い酒でヤーバは眠ってしまい、ジンハーとヌアンはかつての日々を語り合う。思い出のブランコ、そして果たされなかった約束…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
日本中が涙に濡れた大ヒット作『山の郵便配達』から早3年、懐かしさと感動に胸がしめつけられる最新作『故郷の香り』が、いよいよ満を期して公開! 叶わなかった初恋から10年、甘く温かな追憶の日々、そして再会した男女が辿るせつない運命を、奇跡のように美しい山村を舞台に丹念に綴った名作です。心の隅に眠ったままになっている故郷のこと、初恋の人の想い出しつつ…もうひとつの「追憶の物語」に酔いしれてください。
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