Wedding
2004年5月22日
マレーシアの3大民族(華人、インド人、マレー人)の結婚式を簡単にご紹介します。
まず、華人は一般的旧暦の2月、8月と年末が結婚シーズンです。昔の習慣を引き継ぎながら新しい要素も取り入れて、古今対照の結婚式が流行になっています。結婚式は、まず吉のある日を選び(『通勝』という旧暦事典を参照する)男女各自の披露宴(ホテル或いはレストラン)と招待客数を決めます。通常、新婦の方が結婚式前日の晩に自分の親戚を招待します。
翌日、すなわち結婚当日の朝からは、新郎が車10台以上で親友団体を集め、新婦の実家へ迎えに行き、その民族(広東、福建など)の習俗に従って、家長や年上の人にお茶を差し上げたり、先祖にお線香を上げたりしてから、新婦を連れて帰ります。その夜、新郎が本番の披露宴が開き、結婚式が完全に終了します。この2日間、カップルの婚礼衣装はお色直しを入れて6枚以上必要になります。結構大変だけれど、人生一度の結婚式なので皆ベストを尽くしているようです。
マレー人とインド人の場合は比較的簡単です。やはり男女各自の披露宴を開きますが、場所は殆ど各自の実家に設けます。大量の食べ物は、親戚やレストラン、ホテルのシェフに依頼して、一日中食べています。また日本のように、ウエディング・プランナーに依頼して、結婚したその日の内に合同の披露宴1つを設けるのが、大金持ちや西洋の教育を受けたカップルの間で流行っています。
華人と違ってインド人の新郎は新婦に結納金をあげませんが、ウェディングドレス用のサリーと金のアクセサリーを欠かしてはいけません。披露宴の費用は男女お互いが負担します。ムスリム(回教の信徒、ほとんどマレー人)の男性は4人までの女性と結婚できます。今では少なくなりましたが、この場合、女性側は反対できず、回教の一夫多妻制に従うしかありません。
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