ヤタイを楽しもう!
2004年5月1日
今回は韓国では定番の「ヤタイ」を紹介したいと思います。市内でショッピングをしたり、友達と話しながら町をブラブラ歩いたりしていると、パンでもご飯でもない何かが食べたくなるのです。その時、ソウルの人は自然にヤタイの前に立ち止まります。
韓国で屋台の定番というと、5年くらい前までは学生のおやつの定番「トッポギ」に、おでんと焼き餃子でした。しかし、近年は、季節や人の好みに応じて様々なメニューが登場しています。トッポギはもちろん、チヂミ、てんぷら、ピザ、ホトック(中に餡が入ったホットケーキのようなもの)、暑くなってくると果物、フレッシュ・ジュースやフルーツなどがお目見えします。そして最近のヒット屋台メニューは、揚げたてのかまぼこ! 同じストリート、同じ食べ物を扱っていても、各屋台ごとにオリジナリティがあふれており、口だけではなく目でも楽しめる。つまり2度おいしいんですよ!
ヤタイでは、お客は当然立ったまま食べているわけで、ゆっくり食べることはできません。それにもかかわらず、お客さんがヤタイを選ぶ一番の理由は、やはりお腹いっぱいになるまで食べても、たった3000ウォン前後(約300円)という値段の安さにあると思います。しかし、安いだけではお客さんに足を運んでもらえないのです。
ヤタイを選ぶもう一つの楽しみといえば、「いろんなモノを味わえる」こと。友達とワイワイ相談しながら、2〜3種類のモノを味わうことができます。これが、特に若い女性の人気を得たようで、種路(ゾンロー)や明洞(ミョンドン)などの繁華街では、よくヤタイの前で立ったまま食べている女の子達を見かけます。種路ではヤタイの伝統であるトッポギとキムチ・チヂミがメインで、明洞は北ソウルの一番の繁華街の名にふさわしく、ちょっと変わったヤタイが多いです。
|