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asicro interview 44

更新日:2012.9.6

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どんなポーズをしてもキマるマーク
Q:ホァン・ボーさんと共演した感想は?

 マーク「ホァン・ボーさんはすごい俳優です。まず人生経験がすごく豊富。最初は歌手になりたかったそうです。それから、おもちゃなどを売るセールスマンになり、工場長もしたことがあるとか。そういう人生の回り道をして、俳優になった方なので、人間的に豊かなんです。だから、人間性もよくて、そういう面でもいろいろと学ばせていただきました。

 俳優としては、全身で演技をしています。鼻でも演技をしているんです。たとえば、カメラがこっちから来て、僕がこの辺にいると、ホァン・ボーさんは僕とは関係なく自分だけ演技をしていればいいのですが、ちゃんと鼻で僕の存在を感じて、鼻の先でも演技をしている人なんです」

 異色の中国映画『クレイジー・ストーン』で注目されたホァン・ボーは、中国映画界の人気コメディ俳優。今や香港、台湾でも活躍しています。そんな彼の演技スタイルがわかるマークも凄いかも。現場でどんどん吸収しているんですね。歌の話題が出たので、気になっていた歌について質問してみました。

Q:「ブラック&ホワイト」では主題歌を唱っていますし、その後の映画でも歌を唱っていますが、音楽活動もされるのでしょうか?

 マーク「(照れ笑いをしながら)そうですね。最近も唱ってますね。最初にテレビ版で唱った時は、オリジナルトラックが出て来る1ヶ月くらい前に、監督から突然『主題歌、唱ってね』と言われて、焦って練習をして唱いましたが、なかなか大変でした。それから『モンガに散る』で唱い、Angelababyさんと共演した『第一次』でもロック歌手を演じたのでまた唱って…(やれやれ、という感じのため息)」

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 皆で「CDデビューを楽しみにしています」「とてもいい声ですよ」「やれと言われてできるのは凄いですね」と絶賛すると、「できてるのかな」「大変です」と恐縮しながら笑っていました。「ロック歌手はかっこよかったですよ」に「アリガトウゴザイマス」とマーク。

Q:映画は大変なシーンが多かったと思いますが、こんなに頑張ったのに最終的に使われなかったシーン、すごく残念だなと思うシーンはありますか?

 マーク「あまりにもたくさんあります(笑)。たくさんカットされてましたね。最初に脚本を読んだ時、『監督、これどうやって撮るんですか?』と尋ねると、監督は『ハッハッハッ』と笑って『わからない。どうだろねえ』と言うんです。その次に『これ多分、全部撮ったら8時間くらいになりますよ?』と監督に言うと、『それはあり得ないだろ。たくさんカットすればいいんだから』と。結局、第1回の編集が終わった時点では4時間半の作品でした」

Q:その中で特にカットされて残念だった場面は?

 マーク「それは特にないですね。僕は監督を信じているので。監督は編集段階で一番いいものをちゃんと選んでくれています。例えば、闘うシーンとかいくつかありましたが、監督はとてもリズムのいい場面とか、そういうところをしっかりと捉えて、編集で最終的に残していました」

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Q:最後に、映画をこれから日本で観るファンにメッセージをお願いします。

 マーク「最初は『モンガに散る』で東京国際映画祭に参加させていただきましたが、またプロモーションで日本に戻って来られてとてもうれしいです。テレビ版もとても評判がよかったそうなので、テレビ版に至る前段階のお話として、この映画をちゃんと観ていただけそうでよかったです。

 これは自分でも待ち望んでいた作品でした。今回は仔仔(ヴィック・チョウ)が参加していないのが残念ですが、ホァン・ボーさんが新しい雰囲気を持って来てくれました。また新たな「ブラック&ホワイト」として『ハーバー・クライシス』を観ていただけると思いますので、ぜひご覧になってください」

 以上でインタビューは終了。最後にはちゃんと、ドラマの相棒への気遣いも示してくれました。今回は3年前のお話ということなので、在天の登場は今後のエピソードにぜひ期待したいと思います。(その時は、シュー・ダーフーも再登場するかもしれませんね!)

 さて、本作の後も、ニウ・チェンザー監督やチェン・カイコー監督、さらにツイ・ハーク監督の作品と気になる映画に続々出演しているマーク。きっと再来日する機会も多いことでしょう。これからのマークの活躍と成長ぶりを、じっくり見守っていきたいと思います。

(取材日:2012年8月22日 東映本社にて4媒体合同取材)


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