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asicro interview 25

更新日:2008.9.12

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好きな場所を選んでと言ったら階段ホールで

共通の認識は作り易かった?

 エディ「そういう意味でも、リー監督はピーター(・ホー)よりも僕の話をよく聞いてくれるよ(笑)」

それで、この後のドラマ「蜂蜜幸運草(ハチミツとクローバー:注・日本公開未定)」で可愛い服をたくさん着て、また一緒にお仕事したんですね?(笑)

 エディ「そう。リー監督とは2作品、どちらもとても楽しませてもらいました」

台湾版ハチクロは、日本でも放映を楽しみにしているファンが多いんですよ。

 エディ「ドラマは楽しいよ。映画の場合は演技をする時間が短いけど、ドラマは長い。多少手抜きしてもいいんですよね(笑)。映画はそういうのダメ。しっかりチェックしてるし、一生懸命専念してやるしかないんだ」

いまのはアブないコメントですよ(苦笑)

 エディ「でも、僕が手抜きをしていること、誰も気がついてないでしょ。(日本語で)ボクハ、プロデス。(同席したスタッフから笑いが起きる)テレビと映画の違いの話なんだ」

テレビは、長いシリーズを限られた時間で撮るせいで妥協を強いられる点が出てくるのではないですか?

DNAがアイ・ラブ・ユー

『DNAがアイ・ラブ・ユー』でピーター・ホーと。
 エディ「ドラマと映画で、やはり作り方は違うと思う。ドラマの場合、台湾では脚本に書かれたものをとにかくきちんと撮り終えなければいけない。役者が一生懸命作り出した多くものも、放映分数の関係もあって編集段階でカットしていくことがあるから、役者はそれ以上に作る必要はないんだ。映画は違う。いろいろな可能性があって、それ以上のものを創造していくんだけど、限られた上映時間のなかで、たとえばファン・ダーインはどういう人物か、テディはどういう人物か、ほんの数カットで表現しなければいけない。それに比べるとテレビの表現の場(カット)は100倍以上あるんだよ。さっき手抜きっていう言い方をしたけど、ドラマの編集の仕方と映画の編集の仕方は違うと思うんだ。映画とドラマの作り方が違うと役者の演技の作り方も違う、そういうことになると思うんだよ」

●初監督の短編は、脚本もCG合成も主演も自分!

ところで、去年は金馬奬の関連企画である国際デジタル短編映画コンペティション(金馬影展國際數位競賽)に際してショートフィルムを作られたそうですね。

 エディ「映画祭側が僕を監督として招待し、30秒の映画祭のオープニング・フィルムを作ってくださいってことだったんだ。このデジタルムービーの映画祭期間中(3日間)、各プログラムを上映する前に僕の映画を流したんだ。とても嬉しかった。10万台湾ドルの制作費で、物語はひじょうにシンプルなんだけど、ストーリーボードも自分で書いて、トイレの便座とトイレの掃除人――掃除人は自分で演じて、ブルーバックで撮って、あとはCGでいろいろ作って合成して、なかなかの達成感だったよ。僕みたいな監督は、映画会社も製作会社も気に入ると思うな。なぜかって、30秒の映像で10万元って言ったけど、実際、僕は30秒じゃなくて1分20秒の映像を撮って、しかも製作資金を余らせて、そのお金でスタッフとパーティができたんだから!」

それは、俳優にギャラを支払わなかったからでは?(笑)

 エディ「そうなんだ。努力(=倹約)してるでしょ(笑)」

デジタルムービーの監督をしたということは、前々からそういう志向があってのこと?

 エディ「そうかもしれない。とにかく空想するのが好きだし。ときどき撮影について監督に聞いたり、隣りにくっついて見て学んだりしてたから。それで、映画祭側でいちばんピッタリなのは僕だと思ってくれたのかもね。僕の演技を見せたいという旺盛な欲求も知っていて、僕が監督をすると出演料も節約になるってあらかじめ計算に入れていたんだ、きっと。なんか騙されたなぁ(笑)」(一同爆笑)

監督として、また作りたいと思いますか?

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俳優としての意欲を燃やすこれからのエディが楽しみ
 エディ「すごく難しいね。僕は、まだそこまで成熟していない。誰かがドーンと投資してくれれば、話は別だけどね(笑)」

今回、こうして主演された台湾映画2本が紹介されましたが、台湾映画に対する印象は出演前と出演後で変わりましたか?

 エディ「台湾映画は独自のスタイルを持っているよ。今回8作品を通して、台湾の景観や若者の世界、社会現象・実情を知ることができると思う。物語の規模は小さいけれど、まさに珠玉の作品。ハリウッドや欧米の作品ともまた違う。中間的かな。台湾の映画も多種多様。おそらくこれからもっとたくさんの若手の監督や俳優が現れて、僕らにもチャンスが増えるだろうね」

エディさんのお仕事としては、テレビと映画、最近はどうなのでしょう?

 エディ「今年も映画2本、ドラマ2本に出演した。昨年も、いろいろな作品に出たけど、僕としては好きな脚本かどうか、あるいは役柄が自分を惹きつける魅力を持っているかどうか検討した上で考えたいんだ。ドラマもいい脚本があればやりたい。ハチクロ(「ハチミツとクローバー」)は、脚本も大好きだし、役柄も好きだし、ロビン・リー監督だったからぜひやりたいと思ったんだ。映画は、僕にとってはチャレンジで演技を磨く場として最高。将来的には、映画の世界でもう少しやってみたいと思ってるよ」

(取材日:2008年8月24日 エスピーオー本社にて/取材・記事:Qnico 写真:asicro)


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