Q:実際の高校生の頃は、どんな学生でしたか?
ブライアン「僕の通った高校は電子工業の学校だったので、女の子がすごく少なくて、ああいう恋愛とかの環境も少なくて、勉強とスポーツだけみたいな高校生でしたね」
ジョセフ「高校といえば大恋愛。それと、いつも宿題に追われている印象です(笑)」
Q:同性愛についてどう思いますか? 映画に出演したことで変わったことはありますか?
ブライアン「僕の周りにもゲイの友人がいますし、映画に出る前から、人を好きになる権利は誰にでもあると思っていました。相手がどういう人であれ、その気持ちは愛だから、それは平等だと思っています」
ジョセフ「以前は、同性愛についてはよくわからなくて、ちょっと恐いなという気持ちがありました。3年前に、ゲイをテーマにした『ニエズ([薛/子]子)』というTVドラマを撮った時に、ゲイに対する理解を深めるために、監督が3ヶ月くらい、毎週必ずゲイ・バーやゲイの人たちが集まる場所に連れて行ったんです。もうすぐクランク・インという時に、そのドラマの監督が言いました。さっきブライアンが言ったことにも近いんですが、誰にでも人を愛する権利があると。相手が男であれ女であれ、それは関係なく、そういうことを取り除いてみれば、人が人を愛することは同じなんだと、監督から言われたんです。その時から、『あ、なるほど、そうだな』と僕も思うようになりました」
Q:ケイト・ヤンさんとの共演の感想やエピソードを教えてください。
ブライアン「すごく活発で可愛い娘です。おしゃべりしていてもまったくタブーがなく、なんでも話せる女の子で、面白かったです(笑)」
ジョセフ「細かいことにこだわらない男の子みたいな女優さんで、彼女と芝居をしていると、ハ?(と呆れたように口をポカンと開ける)と思うことが多かったです(笑)」
Q:監督さんとは年が近いと思うのですが、一緒に仕事をしてみてどうでしたか?
ブライアン「すごく面白い人でした。年が近いこともあって、一緒に遊べるような親しみやすい人でした。ただ、仕事ではとても真面目で、演技の方法とか感情表現とか、真面目に指導してくれました。遊びとなると、まったく同じようになって、一緒に遊んでました」
ジョセフ「監督はこうしろとかこうしなければいけないとか、そういうことは絶対言わない人で『今3人はこういう状況なんだ、だから例えばこんな気持ちなんじゃないか』と話すんです。そこで、僕が『それはちょっと違うんじゃないか』と言うと、そこで一緒に討論ができる。僕にもスタッフにもそうでしたが、監督との仕事は決してプレッシャーを与えるものではなくて、一緒になって気持ちよく仕事ができる感じでした」
Q:それは年齢が近いからというより、監督の人柄でしょうか?
ブライアン「人柄だと思います。普段もそうなので」
Q:2人とも、ラストシーンが一番感情が高まったとおっしゃってましたが、ラストが最初のシーンにつながっていますよね? あの後、3人はどうなっていくと思いますか? または、どうなって欲しいですか?
映画ではカットされていると思われるシーン。
ウィン・シャが撮影したスチール写真も素敵です。
これから3人はどうなる?
(c)アミューズ、ポニーキャニオン
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ブライアン「あのシーン(最初のシーン)は、多分、自分の思いを全部ぶちまけた後なので、皆ほっとしてちょっと息をついているところだと思います。あの後については、実は映画の小説本が出ていて、その先が書いてあります。ちょっと意外な結末になっています」
ジョセフ「映画の部分は、小説では回想として出て来ます。数年後の彼らが、あの時のことを覚えているかい?と回想していきながら、過去のことが交錯して入って来る、それが映画の部分です」
この小説は原作というのではなく、映画の後に出たノベライズだそうですが、映画とはちょっと違う結末になっているそうです。翻訳本が出る可能性があるそうなので、小説版の結末は秘密ということにしておきます。
Q:今後、演じてみたい役柄は?
ブライアン「特に決めないで、いろんな役やいろんなジャンルの映画をやってみたいです。アクションとかサスペンスとか、なんでもやってみたいです」
ジョセフ「僕もそうです。いろんなものにチャレンジしたいです」
Q:次回作で決まっているものがあれば、教えてください。
ブライアン「撮り終えたばかりの映画(『夏のしっぽ』)があります。やはり青春もので、ロックと絡めた物語です」
ジョセフ「去年、この映画の後に撮り終えたものが、8月上旬に台湾で公開されます。タイトルは『沈睡的青春/keeping Watch』で、これも2人の男の子が主役です。お互いに一緒に育ったけれど、片方が目の前で死んでしまい、残った方はそれを受け入れられずに、ちょっと分裂気味になってしまうんです。自分を死んだ友だちだと思い込むようになり、その友だちの代わりに彼がずっと暖めていた夢を実現しようとするお話です」
Q:目標にしている俳優、好きな俳優は?
ブライアン「チャン・チェン(張震)と妻夫木聡がすごく好きです。2人ともとても魅力的だし、その人にしかない個性があると思います」
ジョセフ「僕が好きなのは、ファン・ジーウェイ(范植偉)、トニー・ヤン(楊祐寧)、それにマー・ジーシアン(馬志翔)です」(*3人とも『ニエズ([薛/子]子/Crystal Boys)』に出ていますねえ。)
Q:最後に、日本のファンへ一言ずつお願いします。
ブライアン「皆さん、ぜひ劇場に足を運んで、この映画を観てください」
ジョセフ「スタッフ、キャスト皆の努力の結晶なので、ぜひ応援してください」
せつなくもみずみずしい青春映画『花蓮の夏』は、渋谷シアターイメージフォーラムをはじめ、全国で順次公開予定です。
(取材日:2007年7月19日 アミューズ本社にて)
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