インドの結婚事情
2004年5月15日
地方や宗教によって結婚式の式の挙げ方に違いがありますが、今回はデリーのある北インドの慣習を紹介します。
招待客の数は500人〜800人が一般で、家族や友人はもちろん、主な親戚の知り合いなど結婚式には思い切り沢山の人を招待します。一軒の家に招待状を送ると家族全員でやってくる人もいますので、食事の準備は少なくならない様に25%増しで準備されます。
知り合いの人々が集まって仕事の割り当てを決め、結婚式は皆で祝われます。親は子供が生まれたときからこの日のために貯蓄をはじめます。特に女の子が生まれると、ダウリーと呼ばれる結婚持参金のため、親の負担は大変です。
挙式は街なかの道を閉鎖してテントを張り式場としたり、公園にテントを張っていましたが、最近ではバンケットホールやホテルで式を挙げる人も増えています。式当日の招待は女性側が経費の負担をし、2〜3日後に行う披露宴は男性側が経費負担をします。
挙式の1週間前くらいから花嫁となる人の家で親戚、友達、近所の女性が集まり、賑やかにお祝いの歌やひやかしの歌を歌ったり踊ったりして、ムードを盛り上げていきます。挙式の前日にはウコンやマスタードをつぶして、花嫁になる人の体に塗りつけ、肌をすべすべにし、手や足にはメンディ*で繊細な絵を描き飾り、チューリーと言うガラス製や金製のバングルスを腕にはめます。
式は殆ど夜に挙げ、その後、花婿は嫁を自分の家に連れて行きます。花嫁の頭には金や銀製の飾りをしてベールのようなもので顔をすっぽり覆います。
|