大角咀の町内祭り「大角咀廟會」
2005年3月29日
大角咀(ダイコッチョイ)は、旺角(モンコク)から西方向、つまり海に向かって5分ほど歩いた辺りのエリアを指します。
ちょっと前までは大陸からの移住者が多く住み、広東語でなければ英語より北京語の方が通じる超ローカルタウンでした(いや、今でもそうかも…)が、ここ数年は埋立地を中心に大規模な新築マンション群が建ち、旺角まで徒歩圏という立地のわりに地価が安めなことから、若いカップルや外国人もこの辺りに住み始め、ちょっと様相が変わってきています。
まだまだこれから変化を遂げそうな街・大角咀で、旺角街坊会(町内会)主催のお祭りが3月20日の日曜日に行われました。大角咀にある「洪聖廟」に祀られている洪聖(海の神様)の誕生日が旧暦の2月13日であることから、昔はこの日に盛大なお祭りが催されていたそうですが、町内あげてのお祭りが行われたのは今年が初めて。「歴史とトレンドの融合」をテーマに、この日は午前11時から夜9時過ぎまで、半日に渡り様々な出し物が行われました。
会場となったのは、大角咀の福全街というストリート。長さ300メートルほどの通りの両端には赤い門が建てられ、中央には特設ステージ、通りの両側には食べ物や小物などの露店が並びます。なんだか夏休みの盆踊り大会を思い出す風情。
今年は日照時間が例年の半分と天候不順の香港ですが、この日は天気にも恵まれ、人の出も上々。いかにも近所の住人という雰囲気の人々に混じって、在住日本人らしい家族連れや外国人の姿もちらほら見られました。
主に特設ステージで行われる出し物は、京劇はもちろんのこと、中国古典舞踊からモンゴル風(?)スタンダップ・コメディ、ファッション・ショーにストリート・ダンス…と、テーマ通り新旧東西何でもアリ、という感じです。中でも、ハイライトは郭氏功夫金龍醒獅團による獅子舞とドラゴン・ダンス。
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