おめでとう!トラム100周年
2004年6月14日
香港島の庶民の足。ゆったり、ゆっくり「ガタゴト〜ンッ、チン!チン!」と今やHennessy Roadの顔、親しみあふれる2階建てトラムが7月で100歳になります。
1904年に初めて登場したイギリス製のトラム。実は「香港島にトラムを!」と発案されたのは1898年のこと。それから3年後の1901年にようやく政府の許可が下り、1902年、無事にトラム会社が設立されました。翌年、順調に線路が敷かれシステムの完成。そして試運転も終わり、初運行されたのが1904年の7月30日。この頃はまだ1階建ての姿で、灣仔(Wan Chai)〜 [竹肖]*箕灣(Shau Kei Wan)が初舞台でした。
そして1912年、今のダブルデッカーに様変わりして登場! 1922年から1924年には、[足包]馬地(Happy Valley)線、銅鑼灣(Causeway Bay)線へと次々に拡張されていきました。現在も華々しく車両広告塔を誇っているトラムですが、その始めての試みは1930年に始まり、トラム時代の絶頂期を迎えています。
しかし1941年からは日本占領期となり、壊されたり、ほとんどのトラムの運行が認められずに、15車輌のみの運行を行っていた厳しい時代もありました。そして終戦後、高度経済成長期に包まれた香港の輝かしい発展の中、必要不可欠な存在になっていったのです。
* [竹肖]*=[竹カンムリ]の下に[肖]
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