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ASICRO GOURMET file no.09

「アジアンデザート」シリーズ9・韓国
掲載日:2004.7.16
更新日:2004.12.29
●back numbers

パッピンス

パッピンス(韓国風かき氷)
かき氷の上にフルーツ、韓国餅、コーンフレーク、小豆、きな粉などをトッピング。牛乳と練乳がかかっている。全部かき混ぜて食べるのが韓国流。(500円)


座敷

座敷席には有名人の色紙がズラリ!
夜は予約しないと入れないほどの人気。

 アジア各地のデザートをご紹介しているこのシリーズ。一番困ったのが韓国です。韓国通の方に聞いても「デザート?う〜ん…」と困ったお返事。韓国レポーターに尋ねても同じ返事。が、皆が口を揃えてあげるものがありました。それが、韓国ファンの方にはお馴染みの「パッピンス」です。

 そこで今回は、そのパッピンスが食べられるという韓国料理店「梁(ヤン)の家」を訪問。場所は韓国料理店や韓国ショップが集まることで有名な日本のコリアンタウン、新大久保にあります。とっても気さくな店主の梁さんに、韓国料理と韓国の甘味事情について伺ってみました。

 「デザートはあまりないですね。食後に食べるのはスイカやまくわ瓜、リンゴ、ナシなどのフルーツ。食事の後は水かお茶という感覚なので、デザートを食べるという習慣はないんです。」なるほど。考えてみれば、もともと日本もそうだったような気がします。

 パッピンスなどのスイーツは、喫茶店や専門店、ファーストフード店(にもある)で食べたい時に食べるのが一般的。また、梁さんがこどもの頃には、今回ご紹介する水晶果やシッケ(お米を発酵させたもの)をよく飲んでいたそうです。その他は、お米を蒸したお餅風のお菓子がお餅屋さんやスーパーにあるとか。

 ではまず、韓国を代表するスイーツ「パッピンス」の登場。かき氷なのですが、下の氷が見えないほどトッピングが豊富で、フルーツや小豆の他にきな粉や小さな韓国餅が入っているのが特徴です。コーンフレークは梁さんのアイデア。韓国では中央にソフトクリームがど〜んとのっかっていますが、こちらは食事をするお店なので、ミルクと練乳で上品に仕上がっていました。そして食べる前に、これらを全部かき混ぜてからいただきます。いろんな味が絡み合う楽しい「パッピンス」は、夏のスイーツにぴったり。

 カボチャをチヂミ風に焼いた「ホバチョン」は梁さんのオリジナルデザート。上にのったアンコをくるっと巻いていただきます。カボチャの味がしっかりと残っており、どこか懐かしい味も。刻んだリンゴをギョーザの皮で包んで揚げた「リンゴ餃子」も梁さんのオリジナルで、ほどよい甘さと酸味が爽やか。こちらは水晶果(シナモン・パンチ)という韓国ではポピュラーな甘いドリンクと一緒にいただきます。

 韓国家庭料理というだけに、誰にでも作れるようなアイデア料理をお料理担当の奥様と共に考えている梁さん。普通、料理店では出していないパッピンスも、今年になってから注文が増えてきたとか。最後にメッセージをいただきました。「焼肉にこだわらず、韓国の味をきちんと出した家庭料理を手頃なお値段で出しています。夜のお食事には予約を入れてくださいね。」

ホバチョン

ホバチョン
カボチャをチヂミ風に焼いてあずき餡をトッピング。(600円)


リンゴ餃子と水晶果

リンゴ餃子と水晶果
短冊切りのリンゴを包んで揚げた餃子。シナモン味の水晶果との相性は抜群。(600円)


梁(ヤン)の家 新大久保(東京)

梁(ヤン)の家

14年前、留学生として日本にやって来た梁さん。バイト感覚で始めた屋台から小さなお店を経て、今のお店を開いて3年半に。当時のお客さんが皆、固定ファンとなって今も訪れるそうです。韓国人にも日本人にも定評のある味で、奥には個室もあるので、今やマスコミや有名人も大勢やって来るほどの人気店に。ランチ時は大丈夫ですが、夜は予約がかなり先まで詰まっているので、電話を入れた方が無難です。11/17には西荻窪に2号店もオープン。自分の目の届く範囲で3号店までは出したいと意欲的な梁さんです。
※「梁(ヤン)の家」HPは http://www.yangnoie.com


oolong tea


梁(ヤン)の家・データ

東京都新宿区百人町1-10-5
●TEL/03-5386-4680
●営業時間/
 ランチ:11:30〜14:30
 ディナー:17:00〜24:00
 (日・祝:15:00〜)
●定休日/無休
●最寄駅/
 JR新大久保駅徒歩2分
 改札出て左側すぐ
 みずほ銀行手前角を左折


 店主の梁(ヤン)さん

 店主の梁(ヤン)さん

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